時間をたっぷり使える夏休み、一人でも大人数でも美術展図録で楽しめます
いよいよ夏本番、普段は行けない場所へ行ったり、久々な人と再開したり、夏休みは満喫していますか?美術館は室内なのでこの時期にはぴったりですよね。
さて、この夏も話題の美術展がたくさんありましたが、都合がつかずに行けなかった方、行ったけれどゆっくり観ることができなかったという方、ぜひ図録をどうぞ。開催中の美術展で手に入るものから3つご紹介します。
ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝ーボスを超えてー
開催中〜10月15日 国立国際美術館
原画と同じサイズのポスター入り。足場が組まれている様子や正確に描写された船、水路、関所、人は1,400人も!
24年ぶりに来日した16世紀の巨匠、ブリューゲルの最高傑作、『バベルの塔』。59.9×74.6cm大の画面の中に、なんと1,400人もの人が描かれているといわれています。描写は非常に細密でありながら、全体の印象は大胆で、壮大。一度見れば脳裏に焼き付けられるようなこの作品、もうご覧になりましたか?「行ったけれどじっくりと見られなかった」という人は、ぜひ図録をどうぞ。原画と同じサイズのポスターが付いているので、解説とともに気がすむまで鑑賞できます。当時の建築技法や人々の暮らしの様子まで再現した超絶技巧に改めて驚嘆!
『大エルミタージュ美術館展』展覧会カタログ
およそ310万点をほこるエルミタージュ美術館の所蔵品のうち、来日する名画85点を紹介。エカテリーナ2世ほか歴代皇帝のコレクターとしての功績に関する論文も掲載され、お勉強にも最適。7月1日〜9月18日愛知県美術館で、10月3日〜2018年1月14日兵庫県立美術館で開催。
『布の道標』図録
京都の呉服店「ぎをん齋藤」創業170年の記念として、現7代当主・齋藤貞一郎の古裂コレクションを書籍化。8月20日まで細見美術館で開催中の同名展覧会の特別図録としても。唐時代の貴重な遺品や、「正倉院裂」から江戸後期までの繊維裂を、ていねいな解説付きでじっくりと。