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ジャコメッティ展
国立新美術館(東京・六本木)
20世紀のヨーロッパにおける、最も重要な彫刻家のひとり、ジャコメッティ。スイスに生まれ、主にフランスで活躍をしていましたが、実は日本人とも、深い交流があったのです。その日本人というのが、哲学者の矢内原伊作でした。パリに留学していた頃、ジャコメッティと知り合い、親交を深めました。日本に帰国する直前に、ジャコメッティにデッサンをしたいと申し入れをされ、その後、約230日間をモデルとして過ごしました。こうして完成された作品は、ジャコメッティにも多大な刺激を与えたのです。本展では、2人の関係を紹介するコーナーも設置されています。
ボストン美術館の至宝展
-東西の名品、珠玉コレクション
東京都美術館(東京・上野)
江戸に生きる人々の風俗画を得意とした、英一蝶。仏画も多く手がけており、『涅槃図(ねはんず)』は、江戸時代の代表作です。画面だけでも、高さ2.9m、幅1.7mの巨大な作品。その大きさに、圧倒されること間違いありません。本図は劣化が進んでいて、ボストン美術館でも、25年以上公開が実現できずにいました。しかし、本展の開催にむけ、約170年ぶりに本格的な解体修理が行われたのです。江戸の人々が祈り、思いを馳せた、一蝶による幻の作品。海を渡ってから、初めて里帰りを果たす『涅槃図』は見逃せません。