2018年4月1日まで、岡田美術館で「仁清と乾山 -京のやきものと絵画-」が開催中です。
江戸時代を代表する二大陶工の作品を一堂に
江戸時代を代表する陶工、野々村仁清と尾形乾山の作品とともに、乾山の兄・尾形光琳や、伊藤若冲の絵画を展示する華やかな展覧会。京焼の祖とされた仁清の端正な器、その京焼を発展させた乾山の革新的な器の対比が楽しめます。生没年不詳の仁清において、制作年月が判明している稀少な作品「色絵輪宝羯磨文香炉」のたたずまいに惚れ惚れしたり、兄との合作で絵画と焼きものを融合させた乾山の発想に感嘆したりと、江戸時代を彩った京の焼きものの世界をたっぷりと鑑賞。青、緑、金の色調と技巧を凝らしたデザインが魅力の古清水も紹介します。
仁清の華やかな器は公家や大名家に用いられた。重要文化財 野々村仁清 「色絵輪宝羯磨文香炉」 江戸時代 明暦3(1657)年 岡田美術館蔵
乾山の「色絵立葵図香合」は、ポップな色合いが現代アートを思わせる。重要文化財「色絵竜田川文透彫反鉢」も出品。尾形乾山 「色絵立葵図香合」 江戸時代 岡田美術館蔵