Craft
2022.10.12

街中に穴窯が出現!?「篠原希実験室 窯る。」で窯の中をバーチャル体験してみよう!

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滋賀県信楽でやきものを始めて30年、自身の窯を築いてからも15年以上経つという、炎と土を熟知した陶芸家・篠原希(しのはら のぞむ)さん。やきものにまつわる話を始めると数時間は止まらなくなるほどの情熱を持つ篠原さんは、和樂web編集部ともさまざまな作品を一緒に作り上げてきました。

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篠原希さんインタビュー


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和樂web編集長のセバスチャン高木とともに、『穴窯ラヂオ』も配信中です!

2022年9月30日には、和樂web編集部とともに、穴窯からインスタライブ放送も行っていただきました。

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篠原、東京にバーチャル穴窯作るってよ

2022年11月1日(火)より、東京神保町・AMMON TOKYO、銀座・和田画廊で、篠原さんの個展「篠原希実験室 窯る。」が開催されます。今回の個展は現代アートのギャラリーでの開催となります。

ギャラリーを穴窯(あるいは実験室)に見立てた非常にユニークな取り組みで、成形方法・温度・土など、異なる条件下での作品をAMMON TOKYO(神保町)と和田画廊(銀座)の2会場で比較しながら楽しむことができるという、斬新な展示会です。

(左)窯変すり鉢 陶土 φ24.5×h8cm, 2022
(右)火色すり鉢 陶土 φ25.5×h8.2cm, 2022

深い洞察力と、1300度の穴窯にも負けない熱量を持つ篠原さんの世界を、この秋、垣間見てみませんか?

篠原希さん コメント

アメリカの二億年前の土でさえも地質学的には最近のことなので、300万年〜800万年前の信楽の土はつい数秒前に誕生したばかりのようなもの。なので信楽の土と一口に言っても、鉄分の少ない真っ白な土、灰と反応し釉薬化しやすい土、⻑石や葉、有機物がたくさん混じった土など、幅広いグラデーションがあります。その地殻変動によってリアルタイムで撹拌されている、生き生きとした土を切り取って表現することが最高におもしろいんです。そして土の可能性を最大限に引き出すために穴窯を使用することで、更に変化の大きい、見たこともないものが生まれます。 信楽の土は僕にとって金塊に見えます。

篠原希 Nozomu SHINOHARA | 陶芸家

1972年大阪府生まれ。陶郷信楽を拠点に活動。自作で築いた穴窯を主に使用し、陶土の魅力を引き出す。現代の薪窯焼成を追求している。
1991年より古谷信男氏に師事したのち、1998年滋賀県立信楽窯業技術試験場釉薬科修了。1999年より独立し、現在に至るまで全国各地で開催される個展、グループ展に参加。
2007年経済産業大臣指定信楽焼伝統工芸士に認定。2012年第23回秀明文化基金賞受賞。2019年にスタンフォード大学、ユタ州立大学にてワークショップ、トレインキルン焼成に参加。

『篠原希実験室 窯る。』概要

※会場によって営業時間・休廊日が異なりますので、ご注意ください。

会期: 2022年11月1日(火)~12月3日(土)
オープニングレセプション: 11/4(金) 16:00~19:00 AMMON TOKYO にて開催(予約不要)

◆第1会場:AMMON TOKYO
営業時間:月〜土 10:00~18:30
休廊日:日・祝
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11-4
メゾン・ド・ヴィレ神田神保町 1F(神保町さくら通り)
Tel /Fax :03-6261-0018
Email:info@ammon.co.jp
Website: www.ammon.co.jp

◆第2会場:和田画廊
営業時間:火〜土 13:00~18:30
休廊日:日・月・祝
〒104-0061 東京都中央区銀座3-5-16 マツザワ第10ビル3F
Tel/Fax: 03-6263-2404
Email:info@wadagarou.com
Website: www.wadagarou.com