箱を開けると菊の美が香り立つ
なんて美しく、香しい菊の花でしょう。丸箱のふたを開けた瞬間から感動!です。
こちらは創業宝永2(1705)年の香の老舗、松栄堂が制作した「香り箱 菊」。火が使えない場所でも安心して和の香りを楽しめないかと、この計画がスタートしたのは2017年の秋。白檀、丁字、桂皮、竜脳など、十数種類の香料をブレンドしたさわやかな香りを西陣織の香袋へ。手作業で花びら一枚一枚にコテを当て、立体的に形づくった越前手すき和紙の、まるで生花のような菊も完成。このふたつが塗り箱に収められています。京都本店と和樂でしか購入できない逸品です。
閉じて横から見ると…オフ白の大は、まろやかな楕円、赤の小はコロンとした球体に
和紙でつくられた花びらを立体的に重ねて菊に。繊細な手わざに驚愕!