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Jewelry&Watch

2025.11.01

「ダミアーニ」が宝石で描いたイタリアへの賛歌

創業から101年目を迎え、イタリアを代表するジュエラー「ダミアーニ」は、新たな道を歩み始めました。新作ハイジュエリーコレクションは、ブランド発祥の地であるイタリアに捧げられた、まさにオマージュ。その代表作と創業家のインタビューから、「ダミアーニ」のクリエイションにかける情熱とこだわりをひもときます。

多様な魅力にあふれたイタリアへのオマージュを
特別な宝石に託して…

インスピレーションの源は、ローマの歴史的建造物

永遠の都ローマを讃えたコレクションの代表作のひとつ。デザインの着想源は、サンピエトロ大聖堂やパンテオンの円蓋。幾何学的な意匠に、多様なカットのダイヤモンドが用いられている。ブローチにもなるペンダントトップの中央には、希少なファンシーカラーのイエローグリーンダイヤモンドが輝く。ネックレス「アエテルニアス」(イエローグリーンダイヤモンド5.01ct×ダイヤモンド計40.61ct×WG)参考価格¥223,300,000(ダミアーニ・ジャパン)

田園風景の色彩を映した、自然の詩情豊かな表現

トスカーナの丘陵地帯の緑豊かな自然を讃えた作品。花のモチーフが連なるロングネックレスは、ブレスレットとショートタイプのネックレスに分かれるトランスフォーマブルなデザイン。その先端の鮮明なエメラルドは、希少なコロンビア産。ネックレス「ドルチェ スティル ノーヴォ」[エメラルド計39.51ct(センター31.46ct)×ダイヤモンド、イエローダイヤモンド、ブラウンダイヤモンド計34.67ct×WG×YG×PG]参考価格¥255,200,000(ダミアーニ・ジャパン)

創業家3代目のシルヴィア・グラッシ・ダミアーニが語る──最新ハイジュエリーコレクションでひもとく101年目を迎えた「ダミアーニ」

ダミアーニ・グループ副社長を務める、創業家3代目のシルヴィア・グラッシ・ダミアーニが来日。
新たな時代の幕開けを飾るハイジュエリーコレクションに込めた思いを伺いました。

ハイジュエリーの存在がブランド価値を高めて…

昨年、創業100周年を迎えたことを機に、「ダミアーニ」はハイジュエリーコレクションを継続的に発表していくという新たな挑戦を始めました。
「ハイジュエリーを制作し続けることによって職人の技術は向上し、クラフツマンシップを次の世代へ継承していくこともできます」と語るシルヴィア・グラッシ・ダミアーニ。彼女は現在、経営を統括するグィド、クリエイションと宝石の買い付けを担当するジョルジョの、ふたりの弟とともに会社の運営を担い、それぞれの専門性を生かしてブランド価値の向上とグローバル化を推進してきました。
そんな「ダミアーニ」にとって大きな節目となる101年目の今年、新たな時代の幕開けを祝して発表されたハイジュエリーコレクションが、「Ode all’Italia(イタリアへの賛歌)」です。創業の地への敬意を込めた本作は、3つのテーマ──地中海の美しさを表現した「海の光」、トスカーナの丘陵や自然を讃えた「心の風景」、そしてローマやヴェネツィアなどの芸術都市の風景を映した「時のすみか」で構成されています。
そして、このコレクションの完成度を高めているのが、1世紀にわたり継承されてきた宝飾職人たちの卓越した技術と希少な宝石にほかなりません。ジュエリー制作に用いる宝石についてシルヴィアは次のように語っています。
「宝石は天然のものだけを使用し、加工や処理は可能なかぎり情報を開示しています。透明性は、ブランドの〝誠実さ〟の表れともいえるのですから」
実際に、産地や処理の有無を明示した証明書の付与を標準化するなど、品質と信頼を重視するブランド理念が徹底されています。そうした姿勢は、トレーサビリティが重視される今、現代のラグジュアリーのあり方を示す指針といっても過言ではないでしょう。


Silvia Grassi Damiani

シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ●ダミアーニ・グループ副社長。1985年、創業家の一員として「ダミアーニ」の事業に加わる。’87年、国際宝石学会(IGI)の宝石学ディプロマを取得。現在は、広報全般とブランド・イメージ戦略を統括しており、セレブリティとブランドの橋渡し役も務める。


A. ネックレスのペンダントトップを制作する金細工職人の手元。ダイヤモンドが十分に輝くよう、台座には大きな窓がとられている。 B. 石を留めるゴールドのパーツを1点ずつ配置し、壮麗なネックレスに。 C. ネックレスの先端にセットされた最高品質のエメラルド。美しさを損なわないように、石留めの爪はファセットに重ねるように施された。

サルデーニャ島の美しい海とビーチが誘う、詩的なイタリアの旅

地中海の色と煌めきを映す、ドラマティックな作品

ネックレスの先端を飾る鮮やかなブルーの宝石は、約47カラットのパライバトルマリン。マーキスカットのモルガナイトはサルデーニャの海岸特有のピンクの砂を、ダイヤモンドは海の煌めきを表現している。横位置にして大胆に高低差をつけてセッティングされたことで、立体感が際立つ。ネックレス「マレア・ローザ」[パライバトルマリン46.71ct×モルガナイト計46.23ct×ダイヤモンド計21.91ct×WG×PG]参考価格¥244,200,000(ダミアーニ・ジャパン)
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福田 詞子(英国宝石学協会 FGA)


撮影/小池紀行(CASK)

※文中のWGはホワイトゴールド、YGはイエローゴールド、PGはピンクゴールド、ctはカラットを表します。
※この特集での価格表記は、すべて税込価格です。
※本記事は『和樂』2025年12月号の転載です。
※価格は2025年11月1日時点のものです。
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