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2023.09.11

パリで華開く日本の超絶技巧! 「ミキモト」新作コレクション「Praise to the Sea」

ブランドの創始者である御木本幸吉が、世界で初めて真珠養殖に成功してから130周年を迎えた「ミキモト」。それを記念し、真珠を育む「海」へのオマージュともいえる壮麗なハイジュエリーコレクション「Praise to the Sea」が発表されました(2023年10月7日より日本発売予定)。海の世界を卓越したクラフツマンシップでドラマティックに表現した作品の数々を女優の杏さんが纏い、「ミキモト」 と養殖真珠にとって特別な地であるパリからご紹介します。

「ミキモト」とパリの物語はこちら

「ミキモト」とパリ――運命の地で海に捧げられた煌めきを纏って

養殖真珠誕生から130周年を記念して、生命の源である海に捧げられた新作を女優・杏さんが纏います。

杏(あん)
1986年、東京都生まれ。2001年にモデルデビューし、雑誌や海外のコレクションで活躍。2007年に女優としてデビューしてからはドラマ、映画などで活躍。現在は、TBS「世界遺産」でナレーターを務めている。2022年より国連WFP親善大使に就任。出演映画『私たちの声』が今年9月1日より公開。

まさに超絶技巧! 真珠をレース状に組み上げた襟のようなネックレス

「ミキモト」が年月をかけて高めてきた、アコヤ真珠を緻密に組み上げていく技術。金属ワイヤーなどは使用せず、熟練の職人の手で組み、美しいドレープを生み出す。襟のようなネックレスは波打つ海を思わせ、回遊する魚たちの様子が詩情豊かに意匠化されている。ネックレス[アコヤ真珠3.0~9.0mm×ダイヤモンド計11.23ct×ベリル計19.11ct×タンザナイト計3.19ct×トルマリン計2.29ct×アメシスト計1.41ct×ガーネット計1.10ct×サファイア計1.47ct×スピネル計2.96ct×アレキサンドライト計2.14ct×アクアマリン計0.92ct×WG]¥44,000,000・ピアス[白蝶真珠13.0~13.2mm×ダイヤモンド計1.04ct×タンザナイト計0.38ct×トルマリン計1.29ct×アメシスト計0.50ct×ガーネット計0.53ct×サファイア計0.73ct×スピネル計0.19ct×アレキサンドライト計1.12ct×アクアマリン計0.38ct×WG]¥7,700,000・リング[白蝶真珠14.5mm径×ダイヤモンド計7.02ct×サファイア計5.26ct×トルマリン計0.57ct×PT]¥13,200,000(ミキモト) ドレス/スタイリスト私物

多彩なカラーストーンで表現された海洋生物のいきいきとした姿

上/トゲチョウチョウウオは泳ぐ姿が蝶のように見えることが名の由来。グラフィカルな黄色と白の体は、イエローと無色のダイヤモンドによるもの。ミントカラーのベリルと真珠が水の動きを表し、デザインに躍動感を与えている。ブローチ[アコヤ真珠4.0~7.0mm×ベリル8.36ct×ダイヤモンド計2.27ct×サファイア0.07ct×アレキサンドライト計0.58ct×WG×YG]¥8,250,000
下/天然淡水真珠のイソギンチャクに隠れる、愛らしいクマノミ。その体には1石ずつ自然の形を生かしたオパールが用いられ、魚のそれぞれの個性までもが巧みに表現されている。ブローチ[天然淡水真珠4.7~6.5mm×オパール計6.78ct×ガーネット計3.55ct×サファイア計3.28ct×ダイヤモンド計1.19ct×WG×YG]¥13,200,000(ミキモト)

リズミカルに連なるパールと個性豊かなモチーフの調和

真珠の魅力を知り尽くした「ミキモト」ならではの、優美でいて迫力に満ちたロングパールネックレス。珠の組み合わせにこだわった10本ものネックレスがリズミカルに連なる。ペンダントのモチーフは、ダイヤモンドで覆われた棘をもつウニ。透かし細工のブレスレットは、珊瑚(さんご)にインスピレーションを得たデザイン。パールネックレス[アコヤ真珠3.5~8.9mm×サファイア計27.71ct×ダイヤモンド計11.47ct×WG]¥27,500,000・ペンダント[ダイヤモンド計8.67ct×WG]¥13,750,000・ブレスレット[ダイヤモンド計14.58ct×WG]¥12,100,000(ミキモト)・ドレス/参考商品(ジョルジオ アルマーニジャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)

独特の姿と動きを再構築して、世界にひとつのハイジュエリーに

右/日本では「タツノオトシゴ」と呼ばれるシーホースがモチーフ。水中でも直立した姿勢を保ち、身を隠せる珊瑚礁などに生息するという。ダイヤモンドに覆われた壮麗なデザインが、そうした生態系までも映し出す。ペンダントトップはブローチとしても着用可能。ペンダント[ダイヤモンド計11.60ct×エメラルド0.02ct×WG]¥38,500,000
左上/デザインモチーフは幻の海洋生物といわれるグラスオクトパス。吸盤と目を除く体のすべてが透明で、ダイヤモンドと真珠でその神秘的な美しさを表現している。タコの頭(腹)の部分に使われているのは、バロックの白蝶真珠。ブローチ[白蝶真珠 長径21.0mm×アコヤ真珠6.0~8.5mm×ダイヤモンド計8.13ct×サファイア計0.13ct×WG]¥9,900,000
左下/水中でヒレを大きく広げた姿が優美なミノカサゴ。清麗なカラーコンビネーションが、絶え間なく変化する海の色を想起させる。曲線で構成されたヒレは、金属をわずかに用いた高度なセッティング技術によって軽やかな印象に。ブローチ[トルマリン計9.04ct×サファイア計2.20ct×タンザナイト計1.14ct×ダイヤモンド計1.68ct×白蝶貝×オニキス×WG]¥11,000,000(ミキモト)

有機的でありながらもモダン! 進化を遂げた「ミキモト・スタイル」

太陽の光を浴びて波間に煌めく珊瑚礁は、まさに海の花園のような美しさ。熱帯魚をイメージしたマーキスカットのカラーストーンが、有機的な珊瑚のモチーフを華麗に彩る。ボリュームのあるデザインでありながらも、透かしの技巧とペールトーンの色石の組み合わせによって、モダンかつ軽やかな仕上がりに。ネックレス[モルガナイト計31.96ct(センター15.49ct)×トパーズ計9.22ct×ガーネット計35.22ct×サファイア計17.49ct×ダイヤモンド計10.35ct×WG]¥66,000,000(ミキモト)

大輪の花や太陽を思わせるウニの美しさを独自のセンスで捉えて

ネックレスの装飾は、ウニを大胆に意匠化したモチーフ。中央には遊色効果のあるオパールがセットされ、周囲を白蝶貝とダイヤモンドの棘が華麗に取り巻く。その部分は外すことができ、ブローチとしても使用できる。ネックレス[アコヤ真珠4.5~8.4㎜×オパール14.05ct×ダイヤモンド計10. 26ct×ガーネット計0.86ct×サファイア計0.80ct×白蝶貝×WG×YG]¥40,150,000・リング[ダイヤモンド計2.74ct×トルマリン計0.17ct×PT]¥6,490,000・ブレスレット/参考商品(ミキモト)ドレス(ジョルジオ アルマーニジ ャパン〈ジョルジオ アルマーニ〉)

問い合わせ先

ミキモト カスタマーズ・サービスセンター
電話:0120・868254
公式サイト:www.mikimoto.com

※本記事は『和樂』2023年10.11月号の転載です
撮影/武田正彦(人物)、戸田嘉昭(静物) ヘア/YUSUKE TANIGUCHI メーク/GO MIYUKI ネイル/AKANE スタイリスト/押田比呂美 コーディネート/今津京子

※文中のPTはプラチナ、WGはホワイトゴールド、YGはイエローゴールド、ctはカラットを表します。
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福田 詞子(英国宝石学協会 FGA)

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