【この手から美味が生まれます】
亀末廣の、京の風雅を追求した菓子づくり
現在店頭に並ぶ菓子の礎を築いたのが6代目主人・吉田弘造(よしだこうぞう)さん。
終戦後、職人とふたりで店を再開するにあたり、「お客様と一対一のつきあいを」と商いの姿勢を変えたそうです。
時代が上向くにつれて、近隣の呉服商から「ほかでは買えない菓子を」と誂え品(あつらえひん)の注文を受けるようになり、「京のよすが」や「京の十二月」の誕生に結びついたとか。
工場をのぞくと、「京のよすが」に入る青楓の製造中。
楓の葉が上向きになるように、1枚ずつ竹べらの上にのせて乾かします。
「ちょっと動きがつくだけで箱の景色が違うんです」と8代目主人・吉田かな女(め)さん。
こんな小さな違いも大事にする店は、味へのこだわりは言わずもがな。小さな菓子に潜む技、味に大きな発見があります。
「京のよすが」

亀末廣の代表銘菓「京のよすが」。“四畳半”の愛称で知られ、茶室と同じ間仕切りに仕立てられた木箱に半生菓子、干菓子が詰められる。1年で約14回景色が変わる。
青楓の葉が反るようにクセをつけます。少しの違いで生き生きと見えるんです


「京の十二月」

小箱のふたには旧暦の月名があしらわれ、色の選び、筆致が菓子同様に麗しい「京の十二月」。化粧箱(約20×35cm)は東京の千代紙専門店「いせ辰」の千代紙を使用。
「お客様と対面の商いを大事にしてます」

●亀末廣(かめすえひろ)
住所:京都府京都市中京区姉小路車屋町東入ル 車屋町251
電話:075-221-5110
営業時間:9時~17時
休み:水曜・日曜・祝日
Instagram@kamesuehiro
※価格は税込、2026年9月現在のものです。※この特集でご紹介した菓子のうち、特に明記のないものは通年販売になります。

