2019年9月14日から11月17日まで、埼玉県立歴史と民俗の博物館では『特集展示「国宝公開 太刀・短刀」』が開催されています。本館所蔵の国宝、太刀と短刀が公開されるのは4年ぶり。さらに、その兄弟刀ともいえる御物の写しも公開される、またとない機会です。
国宝の「短刀 銘備州長船住景光」(号 謙信景光)は人気のゲーム「刀剣乱舞 -ONLINE-」のキャラクターモチーフにもなった刀剣です。
また、隣の展示室では、髭切と膝丸の逸話が描かれた絵巻「髭切膝丸絵巻」が展示されています。今回は、それぞれの作品の逸話に触れながらレポートしたいと思います。
埼玉県立歴史と民俗の博物館について
埼玉県立歴史と民俗の博物館は、さいたま市の大宮公園内にある人文系総合博物館です。国立国会図書館や東京文化会館を手掛けた建築家、前川國男の設計で、日本芸術院賞、毎日芸術賞など数々の賞を受賞し、公共建築百選にも選定されています。
常設展示では旧石器時代から現代まで「埼玉における人々のくらしと文化」をテーマに、様々な資料や美術品を紹介しています。
エントランスで謙信くんがお出迎え
刀剣乱舞コラボ期間中(9月14日〜10月11日)は博物館エントランスで刀剣乱舞のキャラクター、謙信景光の等身大パネルが出迎えてくれます。キャラクターとしての謙信景光は、我慢のできる強い子になるために健気な姿を見せてくれる刀剣男士。上杉謙信の愛刀だったと伝わる小豆長光にお世話されていることが多いようです。