奈良西大寺の壇塔は鎌倉時代最高レベルの金工

奈良西大寺の壇塔は鎌倉時代最高レベルの金工

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2018年2月4日まで、西大寺聚宝館で「聚宝館特別開館」が開催中です。

金銅宝塔金銅宝塔 国宝 文永7年(1270) 1基 総高91.0cm 西大寺 奈良 展示期間:展示中〜2月4日

奈良・西大寺は、南都七大寺のひとつに数えられる真言律宗の総本山。「金銅宝塔」は、同寺を復興した叡尊が願主となり、文永7年(1270)に作らせたもの。重要な法会に用いられ、寺中では「壇塔」と呼ばれ、尊重されてきた。内部には、舎利をこめた水晶五輪塔や金銅宝珠形舎利塔などが納められる。総高は90cm余りだが、屋根の飾り、欄干、階段、開閉式の扉など、細部に至るまで精巧な細工が施されている。

また、制作年や銅細工師・鋳物師の名が明らかな点でも貴重である。鎌倉時代の奈良では、舎利に対する信仰が高まり、舎利塔や舎利器など舎利を荘厳するための美術が発展した。技術も高く来歴も明確な本作は、その代表作と呼べる作例だ。

西大寺

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