赤坂離宮に投入堂!かわいい日本建築大集合【まとめ】

赤坂離宮に投入堂!かわいい日本建築大集合【まとめ】

“かわいい”とは、愛すべき存在の総称!? ならば、日本にはいろんなかわいい建築が溢れていますね。そこで、日本全国津々浦々から、和洋とりまぜ、愛おしくかわいい建築を探してみました。神に捧げる目的もあれば、訪ねてきた人を歓迎するためのものも…先人たちが思考を重ね、つくり出してきたものには独特のかわいさがあります。唯一無二の存在感を誇り、日本の歴史を語る名建築を、どうぞご覧ください!

1 三佛寺奥院 投入堂(鳥取県)

岩壁の祠に守られた姿がかわいい

日本建築

山の斜面や崖地に建立される寺院建築は「懸造り(かけづくり)」などと呼ばれます。懸造りの中でも最高峰と断言したいのが、こちら三佛寺(さんぶつじ)の奥院(おくのいん)、国宝の通称「投入堂(なげいれどう)」。三佛寺は慶雲3(706)年、三徳山(みとくさん)の山すそに修験道の行場が開かれたのが始まりでした。標高520mに位置する投入堂は、参拝するにも命懸けです。考えてみれば、同じ道で材木を運んで建立した人たちがいたわけで…祈りの力が生んだ名建築に頭が下がります。

◆三佛寺奥院 投入堂
住所 鳥取県東伯郡三朝町三徳1010

2 道後温泉 本館(愛媛県)

重要文化財なのに現役! の公衆浴場がかわいい

日本建築

3000年の歴史を誇り日本最古といわれる道後(どうご)温泉。そのシンボルでもある道後温泉本館は、松山城の城大工棟梁の家系である、坂本又八郎が手がけました。大屋根の中央には、ギヤマンガラスを使用した、振鷺閣(しんろかく)とよばれる塔屋を載せています。その上に、道後温泉ゆかりの白鷺(しらさぎ)が羽ばたき、西洋の技法を取り入れたトラス構造の壮麗な三層楼。1994年に公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されながらも、博物館化せず、今なお営業を続けている現役の公衆浴場です。

◆道後温泉
公式サイト
※2019年1月15日からの保存修理工事に伴い、本館は1月29日〜1月31日の3日間完全休業。2月1日以降、一部営業。詳しくは、公式サイトにてご確認ください。

3 函館ハリストス正教会(北海道)

エキゾチックなたたずまいがかわいい

日本建築後藤昌美/PPS通信社

安政6(1859)年、横浜・長崎とともにいち早く開港した函館。異国情緒の残る街並みの象徴として存在するのが、この教会です。初代ロシア領事館の付属聖堂として建立されたのが始まりで、現在の姿に再建されたのは大正5(1916)年のこと。聖堂は八角塔に玉ねぎ形のドーム屋根が付く、ロシア風ビザンチン様式です。屋根のひとつひとつに十字架の付く装飾の愛らしさ。緑色の銅板屋根に施された装飾も、さりげなく効いています。

◆函館ハリストス正教会
公式サイト

4 迎賓館 赤坂離宮(東京都)

職人技を尽くした和洋折衷がかわいい

日本建築David Lamarche/PPS通信社

ヨーロッパの宮廷建築をベースに、随所に日本の装飾を織り込んだ西洋風宮殿。ジョサイア・コンドルに建築を学んだ片山東熊(かたやまとうくま)が指揮をとり、明治42(1909)年に完成させました。国賓を迎える晩餐会や首脳会談が行われる豪華絢爛な空間ではありますが、かわいさも残してあるのです。たとえば「彩鸞(さいらん)の間」の金箔張りのレリーフの中に鎧武者のモチーフがあったり、「花鳥の間」には七宝焼も! 和の装飾の美しさが再認識できる空間です。

◆迎賓館 赤坂離宮(げいひんかん あかさかりきゅう)
公式サイト

5 阿伏莵観音・磐台寺(広島県)

歌川広重をも魅了した崖の上のかわいい

日本建築Photo/Shinohara Hiroaki

キラキラとした凪が美しい瀬戸内海の、断崖絶壁に立つ朱塗りの小さな観音堂。自然と絶妙に調和したその光景は、歌川広重の浮世絵「六十余州名所図会」や、川瀬巴水(かわせはすい)の風景版画に描かれるほど魅力的です。国の重要文化財にも指定された、臨済宗妙心寺派の寺院・磐台寺(ばんだいじ)の観音堂。毛利輝元によって創建されたもので、本尊は十一面観音です。瀬戸内海に面する阿伏兎岬(あぶとみさき)にあるため、阿伏兎観音と呼ばれることも。瀬戸内の海難除け、安産・子育ての観音として広く信仰を集めています。海に突き出した観音堂に入ると、乳房の形をした多くの絵馬が。かわいらしい乳房形の護符も見逃せません。

◆阿伏莵観音・磐台寺
公式サイト

【全国かわいい建築選手権ベスト10 後編】はこちらから!

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