澤田真一の読み物

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芸能と文化
戦国時代の日本史を変えた!知ってるようで知らない「火縄銃」の話

火縄銃は日本史を劇的に変えた。 ヨーロッパでは16世紀以降、戦場に銃が大量普及した。新兵器をいち早く取り入れたのはオスマン帝国のイェニチェリ軍団である。狂信的な皇帝崇拝主義者でもある彼らは、戦術においても最先端テクノロジーを取り入れた。1522年のロドス島包囲戦では、キリスト教勢力の聖ヨハネ騎士団に苦戦したとはいえ結局は火力で圧倒した。 日本への鉄砲伝来は1543年。驚くべきは、日本の鍛冶職人はそれから僅か1年程度で鉄砲をコピーしてしまったということだ。 戦場への定着も極めて早かった。16世紀半ばには、畿内に火縄銃の生産を主幹産業とする集落まで登場した。供給があるということは、それに見合う需要 […]

芸能と文化
日本人の「遊びの哲学」がここに!東京ゲームショウ取材ルポ

日本に住まう人々は、昔から「遊び」に関しては一級の才能を発揮していた。 日本人がその手で生み出した最大のホビー製品は何か。もしそう問われたら、筆者は「ファミコン」と答える。ロムカセット交換式の家庭用ゲーム機は任天堂のファミリーコンピューターが初めて、というわけではない。が、所詮は「子供の玩具」に過ぎなかったコンピューターゲームを「本気の道楽」にしたのは紛れもなくファミコンである。 同時にファミコンは、日本を「ゲーム大国」にするきっかけを作った。 幕張メッセにやって来た! 毎年9月に開催される東京ゲームショウ(以下TGS)。 このイベントは世界最大級のゲーム展示会で、今年2019年で29回目を迎 […]

芸能と文化
で、でかっ!身長188㎝、体重100㎏。江戸を救った大男・山岡鉄舟って一体何者?

ある日、188cm100kgの男が突然やって来た。 しかもその男は剣術の達人で、竹刀の音を聞くと飛び出して「今から勝負をしよう」と言い出す性格だ。誰もこんな男を敵に回したくはない。 保身を第一に考えるタイプの同僚や上司には恐れられている、というよりも遠ざけられている。近寄ったら何をされるか分からない、と思われている。が、実は書道にも通じていて、教養豊かな側面もある。そんな彼を慕う者は、決して少なくない。 彼の名は山岡鉄太郎。「山岡鉄舟」と言えば分かる人が多いかもしれない。 総力戦の時代 戊辰戦争は、アメリカの南北戦争をそのまま日本に持ってきたような出来事だった。 それは一国が真っ二つに割れたと […]

芸能と文化
落語家の仕事は聞くこと?カナダ人落語家が見た、思いやりの伝統芸能「Rakugo」

落語は究極の「ワンマンショー」である。 複数のキャラクターが登場する物語を、すべてひとりでやらなければならない。その上、落語に使う小道具と言えば扇子と手拭いくらいだ。それだけで落語家は、あらゆる「モノ」を生み出してしまう。 落語は日本人が生み出した「発明品」である。江戸時代という、稀に見る外交安定期を土壌に培われた日本の伝統芸能は、21世紀の今でも人々を楽しませ続けている。 そんな落語に魅せられ、自分自身が落語家になってしまった外国人もいるほどだ。 師匠は桂文枝 スロベニア系カナダ人のグレゴリー・ロビックは、故郷トロントの劇場でミュージカルのロングラン公演を達成した劇作家として、母国では既に知 […]

芸能と文化
弓は心で引くものだ。暗闇の中の的を射抜いた「弓聖」の極意

「武道」とは何だろうか? これを文章で説明するのは、非常に難しい。いや、もしかしたら不可能ではないか。完璧な文章力を駆使してこれを解説しても、結局はその核心には達しないからだ。 そのような悩みに苛まれていた欧米人が、かつて存在した。ドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルは、大正から昭和にかけての約6年を日本弓道の研鑽に費やした。「弓聖」として知られる阿波研造師範の教えを受け、その時の体験を書にまとめた人物でもある。 この記事では岩波文庫『日本の弓道』(柴田治三郎訳)から、ヘリゲルの見た「武道」について書いていきたい。 「実践」を重んじる まず、この『日本の弓道』という本であるが、決して分厚い書物では […]

工芸
静岡は木材産業の町!野菜や非常食の保存には「杉の茶箱」がいいらしい

工房に入ると、待っていたのは木材の匂いだった。 静岡市は「木材産業の町」でもある。木造建築を請け負う工務店から木製模型の世界的メーカーまで、あらゆる分野の木材加工関連企業が揃っている。 今回は茶箱を製造している工房を取材した。 ここで言う茶箱とは、茶葉を輸送するのに使うものを指す。かつてはトタンで内張りをした木の箱に茶葉を詰め、それを海外にも輸出していた。 杉の板で作った茶箱は堅牢で、何十年にも渡ってそれを受け継ぐこともできる。 茶箱はエキゾチックの象徴 「静岡市に今も残っている茶箱の工房は5、6件ほどですね。しかもそれは、日本全国でたった5、6件という意味でもあります」 静岡県静岡市に所在す […]

工芸
現代文明は刃物に支えられている!?富士山を象ったフォールディングナイフが超絶かっこいい!

先日、兵庫県三木市の企業が製造する折り畳みナイフ『肥後守』についての記事を配信した。 肥後守は「忘れられた名品」だ。かつての小学生は、皆その手に肥後守を持って野原を駆け回っていた。が、カッターナイフと鉛筆削り器という文明の利器が巷に押し寄せると、肥後守は筆箱から姿を消していった。 一方で、海外ではナイフコレクターやアウトドア愛好家、彫刻家を中心に真鍮ハンドルの和式フォールディングナイフが高評価されている。堅牢でシンプルな構造のこの製品は、あらゆる目的の工作にフィットする。中には欧米のナイフメーカーが和式ナイフをベースに独自の工夫を加えた新製品を開発し、クラウドファンディングに出展する例もあるほ […]

工芸
奥出雲のたたら製鉄を復活せよ!玉鋼で作ったナイフの切れ味がスゴイ!

たたら製鉄とは、巨大なふいごをつかって炉の温度を上げ、砂鉄から鋼鉄を精製する技術である。 たたら製鉄は「ロストテクノロジー」と言えるものかもしれない。 日本刀の素材である玉鋼は、巨大なふいごを使った特殊な製法で生産される。今の島根県に該当する奥出雲は、たたら製鉄のメッカのような地域だった。 戦国時代はこの奥出雲を傘下に入れることこそが、強い国を作るための絶対条件だった。日本最高峰、というよりも世界最高峰の製鉄所を確保し、その玉鋼から武器を作って自慢の軍団に装備させる。16世紀の戦国大名がたたら製鉄のために費やした労力は、我々現代人の想像を遥かに超えるものだ。 たたら製鉄と尼子氏 中国地方の戦国 […]

工芸
中部国際空港国際線ターミナルのラウンジで飛騨の家具と出合った!

中部国際空港の国際線出発ロビーに、その展示会場は存在する。 19番ゲートと20番ゲートの間にちょうどすっぽり収まるように、『飛騨の家具ラウンジ』というものがある。筆者はよく東南アジア諸国に仕事で飛び立つが、実は中部国際空港はあまり利用したことがなかった。理由は簡単で、いつも羽田発クアラルンプール経由のエアアジア機に乗るからである。が、この時は同じエアアジアでも名古屋発バンコク経由の便が手頃な価格で売られていた。貧乏物書きは辛い。 ただ、何事もプラス思考で考えなければ個人事業主はやっていけないという事情もある。今回も一番安いチケットを選んだからこそ、こうして記事のネタになるようなことに巡り合えた […]

旅と食
缶コーヒーは日本独自の文化だ!在日米軍人が絶賛した理由とは?

何気ないモノや事柄に、日本文化が発揮されている場合が多々ある。 たとえば、缶コーヒー。これは日本特有の文化が作ったものと言える。 缶コーヒーは日本独自の発明品、というわけではない。この記事は日本の「ガラパゴス進化」を論じる場である、と予め断っておきたい。インドのカレーと日本のカレーが全く異なる食べ物であるのと同様に、缶コーヒーも日本という名の国で奇妙な進化を遂げている。 今回は「何気ないモノ」の代表として、缶コーヒーを主役にしてみたい。 とある軍曹の絶賛 筆者の知り合いに在日米軍の軍曹がいる。 筆者も彼も同じカトリック信徒で、共に聖書の話をしたこともある。米軍内には従軍聖職者というものが存在す […]

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