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Craftsmanship

2025.11.07

「ブルネロ クチネリ」による能登支援プロジェクト第3弾!輪島塗の塗師・赤木明登さんの特別作品をご紹介

昨年の能登半島地震以来、支援活動を続けているイタリアブランド「ブルネロ クチネリ」。輪島塗の塗師として知られる、赤木明登さんスペシャルエキシビジョンが、11月15日(土)16:00から2026年1月31日(土)まで、開催されます。

赤木明登さんの新作を「ブルネロ クチネリ表参道店」にて特別展示販売!

イタリアのラグジュアリーブランド「ブルネロ クチネリ」は、2024年の能登半島地震に心を痛め、これまでさまざまな支援を行ってきました。
昨年は、被災した職人のための作業場の建設に取り組まれていた輪島の漆器店『千舟堂(せんしゅうどう)』の展示販売会、さらに夏は輪島の重蔵神社で行われた伝統ある夏祭り「キリコ祭り」へのボランティア参加など、積極的な活動を実施。そして今年は11月15日(土)16:00より、輪島塗の塗師・赤木明登(あかぎあきと)さんの輪島塗の原点を見つめた作品の展示販売会を、「ブルネロ クチネリ」表参道店 地下2Fのアートスペースにて行います。

「ブルネロ クチネリ ジャパン」代表取締役社長の宮川ダビデさん(左)と、塗師の赤木明登さん(右)。輪島の自然豊かな森の中にある、赤木さんの工房にて。今回の企画は宮川さん自らが、輪島の赤木さんの工房に赴き、提案した。

「ブルネロ クチネリ」が能登支援を続ける理由とは

「ブルネロ クチネリ」は、イタリア・ウンブリア州のソロメオ村に拠点を置くファッションブランド。「人間主義的経営」を理念とし、職人の尊厳を守り、技術の継承、次世代の職人育成学校の創立などを実践してきました。また、村の中世の古城と集落を修復して本社や工場を設立したり、劇場の創設、公園の造営といった地域社会の貢献にも参画。ファッションブランドとしての枠を超えた活動は世界から注目を浴びており、それがゆえに日本支社であるブルネロ クチネリ ジャパンも、伝統工芸をもつ能登に強い思いがあるのです。

ブランドの基本理念と赤木さんの思いが共鳴


赤木さんの工房には、お弟子さんが6名在籍。制作は分業制で進むが、最後の上塗りは、赤木さんの手によって静かに行われる。

塗師の赤木明登さんは、もともと東京で雑誌編集者をされていた経歴が。20代後半のときに、輪島で職人としてのキャリアをゼロからスタートされましたが、今では海外からも注目される人気の塗師に。現在は、国の重要文化財でもある輪島塗の伝統を守るべく、作品づくりにとどまらず、次世代の育成をはじめとした幅広い活動を行っています。赤木さんのそういった信念が「ブルネロ クチネリ」の理念と共鳴。今回のプロジェクトが実現しました。宮川さん自身も何度も能登に赴き、赤木さんとの交流を通しながら、能登や輪島塗の現状についての知見を深めているそうです。

赤木さんが発表する、今回のプロジェクトだけの作品にも注目!

本企画のために、赤木さんが制作している器(※画像は制作途中のものになります)。白、グレー、黒の漆がミニマルで美しい。

今回の展示販売会で、赤木さんは特別な作品を発表。「ブルネロ クチネリ」のイメージに通ずる、ニュートラルカラーをほうふつとさせる白、グレーや黒の漆を使用した器が、さまざまな大きさで展示されます。古来、輪島にある總持寺(そうじじ)の僧侶が托鉢(たくはつ)の際に使用する鉢から着想を得たという美しい形が、漆のシックな色調に映え、ほかにはない作品に。しかも驚くのは、その数なんと70個!イベント当日、白、グレー、黒の、さまざまなサイズの鉢がずらりと並ぶ姿は圧巻に違いありません(※このほかにも、用の美をたたえる100枚もの尺皿やお椀も展示される予定です)。

会期初日の11月15日(土)16:00〜20:00には、赤木さんも在廊予定(また、会期中随時在廊予定)。能登の現状や伝統技術の継承、作品への思いなどが聞ける貴重な機会に。ご興味がある方は、ぜひ足をお運びください!

Information

「アーティストとの出会い〜塗師赤木明登氏との対話」 “INCONTRO CON L’ARTISTA〜 The Art of Akagi”

期間:2025年11月15日(土)16:00 〜2026年1月31日(土)
営業時間:11時〜20時 不定休
場所:ブルネロ クチネリ表参道店 B2Fアートスペース 東京都港区南青山3-17-11
電話番号:03-6434-9520
公式ウェブサイト

撮影/岩田安史(touq) 構成/湯口かおり、古里典子

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和樂web編集部

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水鳥 るみ

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