中谷美紀(なかたに みき)
1993年の女優デビュー以来、国内外を問わず幅広い活動を続ける。デビュー30周年の今年は、WOWOWの連続ドラマとニューヨーク公演の舞台でも主演を務めた。10月より、フジテレビ連続ドラマ(月曜21時)『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』に出演中(トリプル主演)。近著にエッセイ『文はやりたし』(幻冬舎文庫)がある。
メゾンの新たな夢を紡いでいくジュエリーのアトリエと、後世に受け継がれていく職人技
クリエイティブ ディレクターにヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌを迎え、1998年に発足した「ディオール ファイン ジュエリー」。それから24年を経た2022年3月、「ディオール」パリ本店のリニューアルに伴い、同じ建物内に待望のジュエリーアトリエが新設されました。
オートクチュールとジュエリーのアトリエが併設されることは、パリでも極めて稀なこと。ですが、これはメゾンにとっても顧客にとっても理想的な環境にほかなりません。顧客はドレスとハイジュエリーを合わせて試し、必要があればその場で調整を依頼することができるのです。
「ディオール」はこのアトリエを新設するにあたり、モデリング制作、金細工、石留め、研磨など様々な専門技能をもつ宝飾職人を一流のジュエリー工房から集めました。今回、中谷美紀さんの案内役を務めてくれたアトリエ長も、自身が卓越した技術をもつ職人のひとりです。そうした精鋭ばかりが15名ほど揃ったアトリエでは、もちろんハイジュエリーの制作も手がけてきました。新作ハイジュエリーコレクション「レ ジャルダン ドゥ ラ クチュール」の作品中、特に印象的な「ミニ ミリー ジャルダン」はこのアトリエの制作によるものです。
「秘められたアトリエで目のあたりにした、精密で緊張感を要する作業…。なんと得難き体験だったのでしょう」──中谷美紀
そのネックレスの精巧なつくりを目にした中谷さんが実際に触れてみると、あまりの軽さに驚きを隠せない様子。その理由を尋ねると、アトリエ長は「できるだけ軽くつくるようにしているのです。ジュエリーは身につけるものですから、つけていて心地よくなければなりません」と、制作側のこだわりを教えてくれました。
「軽く、肌に優しく寄り添うような立体的構造に、思わず感嘆のため息を漏らしました」──中谷美紀
そんなやりとりのあと、「身につけてみませんか?」といううれしい提案が…。実際にネックレスを着用した中谷さんは、「華やかな見た目に反して、なんと軽く、肌に優しいのでしょう。体に沿う立体的なつくりになっていて、身につける者と一体となる設計に魅了されました」と語ります。
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの独創的で遊び心溢れるデザイン。そして、それを伝統のサヴォワールフェールで現実のものにしていくアトリエの想像を超えた実力。両者が揃って初めて、ジュエリーのアトリエは一流と呼べるものになるのです。
問い合わせ
クリスチャン ディオール
0120・02・1947
詳細はディオール公式サイト「レ ジャルダン ドゥ ラ クチュール」にてご覧ください。
「レ ジャルダン ドゥ ラ クチュール」に関する記事はこちら
稀代のクチュリエの愛した美が華麗に咲き誇る! ディオール「レ ジャルダン ドゥ ラ クチュール」。
撮影/武田正彦 ヘア/YUSUKE TANIGUCHI メーク/GO MIYUKI ネイル/AKANE コーディネート/鈴木春恵
※本記事は『和樂』2023年12月・2024年1月号の転載です