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4,5月号2026.02.28発売

美の都・京都で出合う うるわし、工藝

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Jewelry&Watch

2026.03.11

吉田 羊さんが楽しむ、自分らしさを彩る「きものと小粋なミニウォッチ」

きものと時計、そのふたつの世界は、知れば知るほど虜になってしまうという共通点があります。時代とともに自由度が増していくきものの着こなしに、さらりとエレガントなミニウォッチを添えたら──気品と大人好みの遊び心が共存する、新たな洗練が生まれます。

身につける人・吉田 羊

CHANEL

シャネル
プルミエール リボン

インデックスを配さず、時分針とロゴのみという文字盤から生まれる引き算の美学。チタン製裏蓋のイエローゴールドケースは驚くほど軽やかで手首にフィットし、まるでヴェルベットのような感触のストラップとあいまって、和の装いに極上のモダニティをもたらす。[ケース:YG×TI、ケースサイズ:縦19.7×横15.2㎜、ストラップ:ヴェルベットタッチのラバー、クオーツ]¥951,000(シャネル)
──
鎌倉彫の小鏡「ぐり唐草」¥15,000(博古堂)

VAN CLEEF & ARPELS

ヴァン クリーフ&アーペル
スウィート アルハンブラ ウォッチ

甘美なときめきを授ける四つ葉のクローバーモチーフを繊細なゴールドビーズで縁どったケースが、ホワイト・マザー・オブ・パール文字盤と優美に共鳴。細かな格子を織り出した泥大島はモノトーンでシックにまとめ、ボルドーに近い深いレッドのストラップを効かせたい。ひと匙の色香が、個性となって華やいで。[ケース:RG、ケースサイズ:縦22.7×横22.7㎜、ストラップ:アリゲーター、クオーツ]¥1,386,000(ヴァン クリーフ&アーペル)
──
きもの・帯(銀座もとじ 和織) 帯締め(有職組紐 道明) 帯揚げ(加藤萬<みふじ>) 手に持った小鏡/1枚目の写真と同じ

BOUCHERON

ブシュロン
セルパンボエム ウォッチ

ラウンドカットダイヤモンドをあしらったふたつのドロップモチーフが、直径18㎜という愛らしいサイズ感のケースを美麗に演出。程よい艶のある白のサテンストラップは、落ち着いたトーンの紬のきものになじみながら映え、程よい女性らしさを醸し出す。[ケース:PG×ダイヤモンド、ケース径18㎜、ストラップ:サテン、クオーツ]予価¥2,138,400(ブシュロン)
──
きもの(銀座もとじ 和織)

HARRY WINSTON

ハリー・ウィンストン
HW アヴェニュー C ミニ

袖口から見え隠れする艶と輝きが
凜とした華やぎをもたらして

アールデコのデザイン美学から着想を得た、縦長のレクタンギュラー(長方形)ケースと文字盤の意匠に、至高のダイヤモンドの輝きがノーブルに呼応。サテンストラップのブラックとダイヤモンドが織りなす品のいい輝きが、さりげなく手元を、知的に、優美に彩って。[ケース:WG、ケースサイズ:縦32.3×横15.6㎜、ストラップ:サテン、クオーツ]¥3,157,000(ハリー・ウィンストン)

CARTIER

カルティエ
ベニュワール

ふくよかな曲線を描くオーバル形ケースに、ローマ数字インデックスがエレガントに響き合うミニウォッチの名品。洋服ならあえてシンプルな白シャツと合わせるように、ふだん着のきものに合わせて、ダイヤモンドとはひと味違う大人の余裕を漂わせたい。[ケース:YG、ケースサイズ:縦24.6×横18.7㎜、ストラップ:カーフ、クオーツ]¥1,478,400(カルティエ)
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それぞれ上質な絹ならではの色味と色名が美しい。右から”銀鼠”、”桜鼠”、”白茶”の帯締め(すべて有職組紐 道明)

TIFFANY & CO.

ティファニー
ティファニー ロープ ウォッチ

時計のストラップと帯締めをリフレイン
少しだからこそ効く鮮烈な色

伝説的デザイナー、ジャン・シュランバージェの象徴的なモチーフに着想を得た、ゴールドがツイストする意匠のケースと、華やかなコントラストを描くティファニーブルーのストラップ。草木染でボーダーを織り出した紬に、同じく紬のなごや帯を合わせたカジュアルな着こなしに、帯締めをストラップとリンクさせ、モダンな色遊びを。[ケース:YG×ダイヤモンド、ケース径:27㎜、ストラップ:アリゲーター、クオーツ]¥2,695,000(ティファニー)
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きものと帯(きもの水流) 帯締め(有職組紐 道明) 帯揚げ(加藤萬<みふじ>)

CHOPARD

ショパール
ルール・ドゥ・ディアマン

最高品質かつ大粒のダイヤモンドの輝きを主役に据えたジュエリーウォッチであると同時に、小型かつスリムな自社製の手巻きムーブメントを搭載した本格派でもある稀有なタイムピース。時計に採用されることは珍しいホワイトオパールの文字盤の光彩とストラップが、きもの姿の手元にエレガントな魔法をかける。[ケース:エシカルローズゴールド×ダイヤモンド、ケース径:26㎜、ストラップ:サテン、手巻き]¥6,171,000(ショパール)

PIAGET

ピアジェ
アルティプラノ オリジン

こなれた着こなしをあと押しする
品格時計の静かな存在感

直径24㎜という小ささだけではなく、たった5.4㎜しかないケースの薄さと、時計本来の美が際立つシンプリシティが融合。藍色とグレーの三角が織り出された絣のきものも、同系色の織りなごや帯も、ともに作家もの。爽やかな色合いながら遊びの効いた装いに、グレイッシュブラウンのストラップが大人の品格を添える。[ケース:PG×ダイヤモンド、ケース径:24㎜、ストラップ:サテン、クオーツ]¥2,288,000(ピアジェ)
──
きもの(太田和<池田リサ制作>)、帯(染と織たかはし<三村百合子制作>)、帯揚げ(加藤萬<みふじ>)

きものと腕時計は、時間を慈しむ大人の女性の象徴

きものの魅力に開眼したのは、20代前半のころ。それまでは多くの若い世代が想像するように、着付けも大変で時間もかかり、守らなくてはいけないルールもいろいろある、ハードルが高いものだと思っていました。でも、最初にきものの楽しさを教えてくれた友人が、そういった既成概念を取り払ってくれたんです。彼女は“きものってもともとは日常着だから、もし着付けに必要といわれる道具がなかったとしても、つくればいいのよ”と。たとえば帯枕がなかったら、身の回りにあるものを活用すればいいとか、思いもよらない知恵を授けてくれて、きものって自由でいいんだって、目から鱗が落ちた気がしました。
先入観にとらわれない出合いだったこともあって、私にとってきものは“和装”というよりファッション。その一方で、どんなに自由な着こなしを楽しんでいても、着ているだけできちんとして見えることも、きものの魅力のひとつだと思います。かつての私のように、きものは着るのが大変、時間がかかるという共通認識が日本人にはあるので、きものを着ていくだけで身だしなみにちゃんと時間をかけられる人というように認識していただける。また、“自分に会うためにこれだけ大変なものを着てきてくれた”と純粋に喜んでくださる。着るだけで人を喜ばすことができる衣服って、世界でもほかにないのではないでしょうか?
今回はきものと腕時計のコーディネートを楽しませていただきましたが、私自身、現在はスマートフォンで時間を確認することが多いためか、腕時計をしている方って、自分の人生の時間をきちんとコントロールできている人というイメージをもっています。純粋にかっこいいなと思うので、もういい大人ではありますけれど(笑)、いつか腕時計を身につけて、それが似合う大人になりたいという思いを新たにしました。個人的には少しマニッシュなボーイズサイズの腕時計が好みでしたが、繊細な女性らしい腕時計も素敵なものですね。今はファッションもジェンダーフリーがひとつの潮流ですが、いい意味で男らしさ、女らしさというのはあっていいと思うんです。
私自身、きものは小物で遊ぶのが好き。今回は時計のストラップと帯締めの色をリンクさせるという遊び方を堪能させていただきました。でも、時にはもっと大胆に、たとえばきものの色をストラップに合わせて、完全なワントーンで着こなすのも面白いかもしれませんね。そう、きものの着こなしの可能性は、無限大なのですから。(談)

よしだよう/福岡県生まれ。1997年より舞台を中心に活動を開始。その後、映像でも活躍し、映画やテレビで幅広い役柄を好演する。2026年は舞台『リチャード三世』で悪の権化リチャード三世役に挑む。(東京 パルコ劇場5月10〜31日、以降大阪、愛知などで公演予定)
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和樂web編集部


撮影/浅井佳代子 スタイリスト/吉川明子 着付け/小田桐はるみ ヘア&メーク/中野明海 ネイリスト/岩本みちる
構成・文/岡村佳代、吉川 純(本誌)
※本文中のWGはホワイトゴールド、YGはイエローゴールド、RGはローズゴールド、PGはピンクゴールド、TIはチタンを表します。 ※この特集での価格表記は、すべて税込価格です。
※本記事は『和樂』2026年4・5月号の転載です。
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※『和樂』2026年4・5月号 美術展カレンダーに誤りがありました。P.224で紹介しました、福岡県・久留米市美術館で開催中の「美の新地平ー石橋財団アーティゾン美術館のいま」の入館料は、正しくは一般1,500円となります。お詫びして訂正いたします。
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