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美術展NEWS!『特別展 雪村 -奇想の誕生-』@東京藝術大学大学美術館

今から待ち遠しい!約15年ぶりの雪村展!!

室町時代後期から戦国時代にかけて活躍した雪村は水墨画の名手として知られていますが、その人生は謎に満ちています。今回その雪村の大規模な展覧会が開催されることになりました。

雪村展が東京で最後に開催されたのは、2002年に渋谷区立松濤美術館で行われた『雪村展 戦国時代のスーパー・エキセントリック』。本展は実に15年ぶりの開催となります。会期は2017年3月28日(火)から5月21日(日)まで。上野の東京藝術大学大学美術館で行われます。

尾形光琳など琳派の絵師たちを魅了したという、雪村のすばらしい作品たちが並ぶ展覧会の情報を先取りしちゃいましょう!!

s_雪村チラシ

「ゆきむら」ではなく「せっそん」です

本展覧会のキャッチコピーは『「ゆきむら」ではなく「せっそん」です』。ついつい「ゆきむら」と読んでしまいがちですが、雪村が何者なのかがわかればもう間違えることはありません!

常陸国(現在の茨城県常陸大宮市)で戦国武将の一族に長男として生まれた雪村でしたが、父が他の妻の子を跡取りとしたため幼いうちに出家し画業の道へと進みました。水墨画の巨匠、雪舟に私淑し独自の水墨画を多く残しました。今となっては西の雪舟、東の雪村と言われるほど。自分の憧れの人と肩を並べちゃうなんて、絵師冥利につきますね!ともあれ雪舟(せっしゅう)に憧れていたから雪村(せっそん)。これでもう「ゆきむら」なんて読まないでくださいよ!

雪村についてもっとよく知りたいところですが、実は雪村の生涯には謎がとても多いのです。生没年すらはっきりとわかっていませんが、少なくとも86歳までは絵を描いていたという記録が残っているそうです。

㈪ 雪村筆《自画像》重要文化財

展覧会の見どころは3つ!!

1、15年ぶりの大回顧展。今、新たな魅力に迫る。
18世紀に活躍した奇想の画家・若冲より200年も前に戦乱の世に生まれた雪村。そのユニークな絵画表現は、元祖「奇想の画家」とも言うべき破天荒さを見せています。本展では現代の眼で雪村芸術の新たな魅力を捉え直します!

2、実物からしか味わえない息を呑む世界観
大きな屏風から小さな掛軸まで、雪村画は実際に作品の前に立たなければ味わえない独特の世界観があります。さらに本展では、細部に宿る雪村芸術の真髄に触れられるように拡大図などの掲示もあります。

3、尾形光琳が愛し、近代画家たちも引き継いだ雪村芸術
琳派の大成者・尾形光琳は雪村を敬愛し、また近代の狩野芳崖らは新たな日本画の創出のために雪村を研究しました。本展では、雪村芸術の後世への継承を初めて検証、実作例によって紹介します。

s_スクリーンショット 2016-12-09 13.20.11

あの『呂洞賓図』も期間限定ですが、もちろん展示!

雪村と言えば『呂洞賓図』(りょどうひんず)ですが、こちらももちろん出品されます。縦1m20cm、幅60cm程の大きな水墨画。中国の仙人、呂洞賓のなんとも言えない表情や大小2匹の龍に目がいってしまいがちですが、この絵の中に実は4匹の龍が隠れているのはご存知ですか?呂洞賓の足元に1匹、空に1匹。あと2匹はどこにいるのでしょう?ぜひ、実物を見て探してみてください!

㈰ 雪村筆《呂洞賓図》 重要文化財

今回の展覧会では常陸での修行時代から雪村が後代に与えた影響力の大きさまで、順に見ていくことができます。雪村はどのようにして尾形光琳をも魅了する画人になったのか…2017年3月!展覧会に足を運んでみませんか?

s_スクリーンショット 2016-12-09 16.46.40

特別展「雪村 -奇想の誕生-」

会期/2017年3月28日(火)〜5月21日(日) ※会期中、展示替えを行います。
会場/東京藝術大学大学美術館 地図
開館時間/10時〜17時(入館は16時半まで)
休館日/毎週月曜日 ※ただし5月1日は開館
入館料/一般1600円 大学生1200円 高校生900円 ※中学生以下無料
   

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