飾りたい!がここで見つかる「書」が買える古美術店3軒をご紹介

飾りたい!がここで見つかる「書」が買える古美術店3軒をご紹介

目次

暮らしに「書」を取り入れる

現代空間にとって最高のインテリアである「書」。では、良い書を手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか。書は、絵画や写真、さまざまなアート作品と同様に、古美術店やギャラリーなどで取り扱われています。
加島美術4

各店にはそれぞれ収集に力を入れる時代範囲やテーマなどがあり、書の品揃えにはその店の審美眼とセンスが如実に表れています。たとえば、現代書家の現代アートのような書もあれば、歴史上に名を馳せた文豪や名僧が書いた書まで、多様な作品が取り扱われています。そのため、いざ買うという目線で書を見てみると、選択肢が実に多彩で、あらゆる空間を飾るのにふさわしい品々があることが実感されます。

ここでは、全国の古美術店のなかから、今の暮らしにぜひ取り入れたいと思える書を扱う、現代的なセンスも兼ね備えた3軒を、東京と京都から紹介します。

古美術 祥雲 【東京・銀座】

気鋭の書家や、あの名僧も。ストーリーのある書は楽しい

仏教美術を愛する人々から深く信頼されている古美術・祥雲。名僧や古刹ゆかりの書は、歴史のドラマの一端に触れる喜びがあります。東大寺の二月堂に納められ、江戸時代のお水取りの際、火事の中から僧侶ために夢を記し、分析した『夢の記』など……。
スクリーンショット 2017-06-28 14.52.41明恵上人の『夢の記』(鎌倉時代)

「本来は巻子のものが、茶掛けや手鑑にするために切られるなどして断簡となったからこそ、歴史的な書の美しさを手元で鑑賞できるのです」とオーナーの関美香さん。
スクリーンショット 2017-06-28 14.52.26柿沼康二『熱』

また気鋭の書家として活躍する柿沼康二氏の作品も扱っています。「柿沼さんは臨書を旺盛に行い、古典を吸収している現代書家。寺院にお経を納める時代とは異なる、現代の書の息づかいを感じられます」

古美術 祥雲

住所 東京都中央区銀座1-5-15
営業時間 11時〜18時、日曜は〜17時
定休日 月曜・祝日
スクリーンショット 2017-06-28 15.13.37

松本松栄堂 【京都・寺町】

美術館クラスの品もあり表具も美しく感動必至

明治30(1897)年創業の書画専門店、松本松栄堂。美術館の展覧会出品作に多くの取り扱い作品が選ばれるなど、その実力が美術ファンに知られている老舗です。
スクリーンショット 2017-06-28 14.58.37「良寛さん」と親しまれる江戸時代の高僧の柔和な筆跡が魅力的。

扱う書は古代から現代まで幅広く、国内のみならず、アメリカやドイツ、ロシアなど海外にも広く日本美術を紹介しています。「奈良、平安、鎌倉時代のものが日本では保存状態もよく残されているので、海外の美術ファンの方は驚かれ、その価値を高く評価されています」と松本健二郎さん。
スクリーンショット 2017-06-28 14.58.45江戸時代の俳人が、俳句会でつくった俳句の内容を、門人である吉分大魯(よしわけだいろ)に伝える手紙。

「書を買う際は好きな時代がひとつのきっかけとなります。たとえば江戸時代であれば、煎茶の流行のなかで書かれた一点というように…。書の背景も味わえます」。 また、「書と表具、両方をバランスよく鑑賞できるのも日本美術の魅力。両方がともに美しいものをおすすめしています」。

松本松栄堂(まつもとしょうえいどう)

住所 京都府京都市中京区寺町通夷川上ル藤木町23
営業時間 10時〜18時
定休日 毎月16日と月末
※要予約
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加島美術 【東京・京橋】

日本の書は百花繚乱。書への夢が広がる

「書画骨董という言葉があるように、書は芸術の楽しみのなかで、上位に位置づけられます」と、加島美術のオーナー、加島林衛さん。加島さんはかつて修行時代に、書とは書き手の思想や教養が反映された崇高で奥深い世界だと先輩から学んだそうです。
スクリーンショット 2017-06-28 15.04.25井上有一『圓』

「とはいえ、書を難しいと避けるのは非常に惜しい。正座して対峙する書もあれば、 リラックスして鑑賞する書もありますから、それぞれの見どころにぜひ目を向けてみてださい」と加島さんは言います。その書を飾ることで、どんな気分を日々味わえるのか、想像を膨らませてみるのもいいでしょう。
スクリーンショット 2017-06-28 15.05.18棟方志功『乾坤』

「なんと力強い書風なんだ、とか、なんて可憐なんだ、と理解していく先に、もう少し書を理解してみたいという違った感覚も生まれます。そして、視覚の先のもう一歩内側まで踏み込んでいけるといいですね。教養に富んだ書、思慮深さのある書というのは、ご自身のなかでの人生訓にもなっていきます」
スクリーンショット 2017-06-28 15.04.34夏目漱石『秋水漲来船去速』

取り扱う書は、古代から近現代まで幅広く、常設の展示では絵画と取り合わせて随時紹介されています。作品の時代背景をふまえたくわしい内容なども聞くことができ、「この書と暮らしたい」と惚れ込む逸品と、出会うことができそうです。

加島美術(かしまびじゅつ)

住所 東京都都中央区京橋3—3—2
営業時間 10時〜18時
定休日 日曜・祝日
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加島美術で七夕入札会が開催されます!

日本美術を気軽に買えるチャンス!?『七夕入札会』とは…?

石川九楊展が上野の森美術館で開催!

2017年7月5日(水)から、制作作品1,000点到達記念展『書だ!石川九楊』が開催されます。会場は上野駅から徒歩約3分の上野の森美術館。
スクリーンショット 2017-06-28 15.36.51
「書は筆蝕の芸術である」ということを解き明かし、書家として活躍を続ける石川九楊。その不思議な書の世界を堪能できる展覧会になっています。その気になる展示内容は、石川九楊の青年期の実験的作品から歎異抄、源氏物語書巻五十五帖等の日本古典文学、さらにはドストエフスキー、9.11、3.11をめぐる作品から、最新の書にいたるまでを一挙に公開!本展覧会に足を運んでから古美術店に行けば、「書」を自宅に飾りたくなること間違いなし。

書だ!石川九楊展

会期 2017年7月5日(水)〜7月30日(日)
会場 上野の森美術館
住所 東京都台東区上野公園1-2
休館日 不定休*展示により異なります

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