国宝『源氏物語絵巻』「鈴虫 二」を見に行こう!

国宝『源氏物語絵巻』「鈴虫 二」を見に行こう!

目次

2018年5月6日まで、五島美術館で開催中の「館蔵 春の優品展 詩歌と物語のかたち」。現在、国宝『源氏物語絵巻』「鈴虫 二」を公開中です。

源氏物語絵巻国宝 12世紀前半 紙本着色 13面のうち 21.8×48.2cm 五島美術館 東京 展示期間:4月28日~5月6日

せつない心情を描き出す

「源氏物語絵巻」は現存最古の日本の物語絵巻。掲載した「鈴虫 二」は、2000円紙幣の図柄としても知られる場面である。満月の夜、冷泉院と光源氏が対座し、2人に背を向け光源氏の嫡子・夕霧が笛を吹く。じつは、冷泉院は光源氏の不義の子で、3人は複雑な関係下にある。畳の縁や長押の斜めに走る線の対角に冷泉院、光源氏、夕霧を配することで、自然に3人の関係に見る者の注意が向けられ、せつない感情が浮かびあがる。人物の心理まで描写する緻密な構図に絵師の技量がうかがえる。

◆ここで見られる!
五島美術館

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