東京・Bunkamura ザ・ミュージアムで今年3月19日~6月5日に開催された「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」展は、「生誕300年 若冲展」に先立って、日本美術ファンの耳目を集め、大好評のうちに幕を閉じました。
その、「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞」展、略して「くにくに展」が場所を神戸市立博物館へ移し、6月18日(土)~8月28日(日)のスケジュールで開催されています。
ボストン美術館は世界各国の美術作品を所蔵するアメリカの美術館で、特に日本美術コレクションは、海外にある美術館でも世界一の規模と内容。その浮世絵コレクションは近年までほとんど一般公開されることがなかったため、保存状態は抜群で、まるで摺りたてのような鮮やかさを保っています。
そんなボストン美術館が所蔵する14,000枚を超える国芳と国貞の浮世絵から、名品を厳選して紹介する「くにくに展」は、1876年のボストン美術館開館以来初の大規模な国芳と国貞の展覧会。ボストン美術館の規定により、一度貸し出された所蔵作品は5年間は公開されなくなるため、「くにくに展」は、まさに非常に貴重な機会です!
ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞
★展覧会公式サイト
会期/2016年6月18日(土)~8月28日(日)
開館時間/9時30分~17時30分(土曜は19時まで 入館は閉館30分前まで)
休館日/月曜(7月18日は開館)、7月19日(火)
入館料/1,500円(高大生1,100円、小中生600円、小学生未満は無料)
※障がいのある方は身体障がい者手帳・療育手帳などの提示で無料。神戸市および隣接6市1町、淡路3市、鳴門市、徳島市、篠山市の小中学生は「のびのびパスポート」の提示により無料。
神戸市立博物館
国芳ファン垂涎のユニークな2冊
「くにくに展」で国芳に夢中になった人におすすめしたい本が2冊発売されました。
国芳の人気作品をそのまま〝ぬりえ〟にした『国芳 ぬりえワンダーランド』と、大判ポストカードにした『歌川国芳名作 ポストカードブック』。
ただ作品を観るだけで終わらない2冊の国芳本で、国芳ワールドを体感してみてください!
国芳の奇想天外ワールドが〝ぬりえ〟になった!
超人的なヒーローを主役にしたワイルドな絵から、大好きだった猫のかわいらしい絵、謎かけ遊びのような不思議な絵、そして妖怪(!)など、浮世絵の常識をひっくり返すような ユニークな浮世絵師、歌川国芳が32ページのぬりえになりました!
巻頭には、国芳が描いたキャラクターをピックアップした82枚のシールがついていて、カラーページには国芳作品の解説&リストつき!
平易な文章&全文英訳付きで、こどもから大人、外国の方にも楽しめる〝ぬりえ〟を塗ってみると、国芳の画力のすごさや面白さが、身をもってわかるでしょう。
国芳 ぬりえワンダーランド
定価本体1,000円+税 amazon
国芳のキモカワ〝猫〟満載のポストカードブック
「猫の国芳」と呼ばれ、日本美術史上で最も猫を多く描いたであろう浮世絵師・歌川国芳。その代表的24作品が大判のポストカードブックになりました!
浮世絵の木版を3枚連ねた大パノラマ絵の創案、妖怪ウオッチにまでつながる愉快な妖怪絵、スズメやコウモリなど様々な動物を擬人化したかわいい動物絵、そしてなんといっても秀逸な〝キモカワイい〟猫の名作の数々!
空前絶後の発想〝奇才(鬼才)〟の名をほしいままにした歌川国芳の24枚の名作は、驚きの連続! さらに思わずニッコリ愉快な気分になること間違いありません。
史上空前の猫ブームの今、猫好き女子にも是非是非おススメの1冊です!
ニャンとかわいい! 猫の浮世絵も満載!
歌川国芳名作 ポストカードブック
価格本体1,000円+税 amazon