ミュージアムグッズになった国宝を家に連れて帰ろう
美術館・博物館の楽しみのフィナーレは、そう！ ミュージアムショップをのぞくこと。ミュージアムグッズは美術館・博物館のセンスと心意気を表すといっても過言ではありません。各館ともに趣向を凝らしたグッズが並ぶ中で、とっておきの逸品と出合うことができたら幸せです。国宝や名画をモチーフにした小物も多く、美術作品を日常に取り入れることができるのもミュージアムグッズならではの魅力。ここでは国宝をモチーフにしたグッズと、街の雑貨店も顔負けのかわいいグッズを紹介します。
東京国立博物館
「国宝 尾形光琳 『八橋蒔絵螺鈿硯箱』（再現品）」
3,240,000円（税込）。小サイズもあり。東京国立博物館ミュージアムショップ
これぞ国を代表するミュージアムショップのスゴさといえるでしょう！ 尾形光琳（おがたこうりん）の『八橋蒔絵螺鈿硯箱（やつはしまきえらでんすずりばこ）』を実物大で再現。現代の手仕事によって箱の中の蒔絵まで丁寧に写しとられています。ミュージアムショップの最高額商品ですが、実は密かに売れているのだとか。
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根津美術館
「国宝 尾形光琳『燕子花図』晴雨兼用折りたたみ傘」
15,800円（税込 共布の袋付き）。色はグレーもあり。根津美術館ミュージアムショップ
傘になっても絵の構図の素晴しさが伝わってくるのは琳派のデザイン力の豊かさの証です。尾形光琳の『燕子花図（かきつばたず）』をモチーフにしてオリジナルで織られた生地は、しっかりとした厚みがあり、UVカット効果があるのもうれしい。
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八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館
「国宝 合掌土偶 人形焼」
５個入り700円（税込）。八戸市埋蔵文化財センター 是川（これかわ）縄文館ミュージアムショップ
「国宝 合掌土偶（がっしょうどぐう）」は青森県八戸（はちのへ）市の風張（かざはり）１遺跡から出土した縄文時代後期の土偶。座って手を合わせて祈る姿は一度見たら忘れられません。この土偶の人形焼を地元の菓子店「萬榮堂（まんえいどう）」がつくり、大人気のお土産に。大きさは５㎝ほどでくるみ入りの紫芋の餡（あん）が美味しい。
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八戸市埋蔵文化財センター 是川（これかわ）縄文館ミュージアムショップ
MOA美術館
「国宝 尾形光琳『紅白梅図屛風』風呂敷 白梅（左）、紅梅（右）」
各12,960円（税込）。MOA美術館 the shop
国宝名画の最も美しい部分を描いた、白梅と紅梅の風呂敷です。上質な正絹縮緬（しょうけんちりめん）に『紅白梅図屛風（こうはくばいずびょうぶ）』を下絵にした画を染色。図柄の色別に型紙をつくり、色別に染める製法でつくられていますが、なんと白梅と紅梅に40種類ずつ型紙が用いられているのだとか。
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三井記念美術館
「国宝 円山応挙『雪松図屛風』扇子（右隻）」
3,000円（化粧箱入り）。左隻の扇子もあり。三井記念美術館ミュージアムショップ
立体的に雪景色が表現された、円山応挙（まるやまおうきょ）の水墨画の傑作『雪松図（ゆきまつず）屛風』は扇子（せんす）になっても美しい！日本橋の老舗「伊場仙（いばせん）」によって仕立てられた扇子は、日常使いはもちろん、室内に飾ってインテリアのアクセントにも。海外へのお土産にもよろこばれます。
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京都国立博物館
「国宝 『鳥獣人物戯画』京くみひもストラップ」
6,800円（桐箱入り）。ブラックもあり。京都国立博物館 ミュージアムショップ
『鳥獣人物戯画（ちょうじゅうじんぶつぎが）』のうさぎが銀製のチャームになって、京都の伝統工芸である絹のくみひもに付いたストラップ。『鳥獣人物戯画』の所蔵先である高山寺（こうさんじ）の公式認定マーク入りで、売上の一部は高山寺の文化財保護・境内整備のために使われます。
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東京国立博物館
「考古学ミニチュア【第2集】6種完全版BOX」
4,298円（税込）。東京国立博物館ミュージアムショップ
「国宝 埴輪挂甲の武人（はにわけいこうのぶじん）」（写真左から３番目）を含む、東京国立博物館所蔵の古代の発掘品のミニチュアフィギュアセット。屈指のフィギュア制作技術を誇る「海洋堂（かいようどう）」によってヒビ、欠け、古びた質感まで精巧に再現されています。博物館の展示では見ることができない部分まで鑑賞できるのが魅力。
美術館のセンスはミュージアムグッズに表れる！
京都国立博物館
「トラりん ぬいぐるみ」
2,808円（税込）。小もあり。京都国立博物館 ミュージアムショップ
尾形光琳の『竹虎図（たけとらず）』から誕生した京都国立博物館の公式キャラクター「トラりん」は昨年の全国の美術館博物館のキャラクターの人気投票で１位に！ ふわふわの手触りのぬいぐるみも大人気。売上の一部が文化財保護基金に充てられる「SAVE KYOTO」の商品です。
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横浜市歴史博物館
「手づくり 顔面把手」
１個500円。横浜市歴史博物館ミュージアムショップ
初めて見る面白い顔、顔、顔！縄文土器には顔の形の取っ手が付いたものがあります。この「顔面把手（とって）」のオブジェを横浜市歴史博物館のショップで発見！一体一体、土をこねて手づくりし、野焼きされています。思わず家に連れて帰りたくなる脱力系のかわいらしさです。
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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
「ハッピ」
3,780円（税込）。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 ミュージアムショップ
画家・猪熊弦一郎（いのくまげんいちろう）の作品をモチーフにした200種類ものグッズがある中で、とりわけユニークなのは90歳【卒寿】の記念に猪熊自身がデザインしたというハッピ。エネルギッシュな活動を晩年まで続けたセンスが光り、着ればきっと踊りたくなる!?
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大分県立美術館
「MOTHER OF MERCY」
1,500円。大分県立美術館OPAM Museum Shop
大分県最古の和菓子店「但馬屋老舗（たじまやろうほ）」と美術家ミヤケマイ氏がコラボレーションした、大分県立美術館オリジナルのお菓子。「但馬屋老舗」本店がある大分県竹田市は多くのキリシタンがいた場所。日本の文化と西洋の文化の融合を表したミントとミルク味の落雁（らくがん）です。
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名古屋市美術館
「おさげツボ押し」
1,080円（税込）。名古屋市美術館 ミュージアムショップ
所蔵するモディリアーニ『おさげ髪の少女』をモチーフに、「アートをもっと身近に楽しく」という美術館スタッフの思いでつくられたツボ押し棒。これぞアートの民主化運動です！一本一本手づくりで「世界でたった一つのあなただけのツボジリアーニ」という謳い文句も秀逸。
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江戸東京博物館
「赤絵みみずく人形」
大2,075円、小463円（税込）。江戸東京博物館 ミュージアムショップ
歌川国芳（うたがわくによし）の浮世絵『赤絵みみずく』に描かれた人形を再現した、江戸東京博物館オリジナルグッズ。江戸時代には子どもの病気除（よ）けとして赤絵みみずく人形がつくられました。胸に描かれているのは「壽」の文字。今も家の魔除けやお守りとして人気が高い人形です。
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日本郵船歴史博物館
「日本郵船 ピンズ」
各500円（税込）。日本郵船歴史博物館 ミュージアムショップ
探そうと思ってもなかなか出合うことができない、マリンテイストのピンズを博物館で見つけました。こちらのミュージアムショップには船や海にまつわるモチーフのグッズがたくさん！近隣の「日本郵船氷川丸（ひかわまる）」も見学し、そこから横浜駅までシーバス（船）で帰るのも楽しい。
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たばこと塩の博物館
「歌川広重『東海道五拾三次の内 袋井』ワッペンセット」
600円（台紙付き）。たばこと塩の博物館 ミュージアムショップ
広重（ひろしげ）の『東海道五拾三次（とうかいどうごじゅうさんつぎ）』の中でもほのぼのした茶屋の風景が人気の「袋井 出茶屋ノ図（ふくろい でぢゃやのず）」。休憩する飛脚（ひきゃく）たちが絵から抜け出してワッペンになりました。ハンカチや袋にアイロンで付けると自分だけの特別な小物に変身！ かさばらないので海外へのお土産にも重宝しそうです。
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細見美術館
「六兵衛窯 狗児皿」
8,000円（サイズ小もあり）。細見美術館 ARTCUBE SHOP
犬好きにはたまらない！まあるい形が愛くるしい子犬は、明治〜昭和に活躍した琳派の絵師・神坂雪佳（かみさかせっか）の『狗児（えのこ）の図』からモチーフとしてとられたもの。作陶を手がけたのは江戸時代から続く京都・清水焼の老舗「六兵衛窯（ろくべえがま）」。直径約18㎝でテーブルを華やかに彩ります。
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神奈川県立歴史博物館
「宮川香山『高浮彫牡丹ニ 眠猫覚醒蓋付水指［部分］』キーホルダー（右）、根付（左）」
各800円（税込）。光画コミュニケーション・プロダクツ
猫好きの方には明治の陶芸家・宮川香山（みやがわこうざん）のネコはいかが？ 高浮彫（たかうきぼり）でつくられた水指（みずさし）の蓋（ふた）に装飾された眠猫（ねむりねこ）がキーホルダーと根付（ねつけ）に。作品が寄託されている神奈川県立歴史博物館は2018年４月まで休館中ですが、ミュージアムショップの運営会社で通信販売可能。
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