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鹿島茂(かしましげる)コレクション フランス絵本の世界 群馬県立館林美術館(群馬・館林)
ジャン・ド・ブリュノフ 『ババールの新婚旅行』 1932年より
さまざまな教育普及事業も行っている群馬県立館林美術館で、フランス文学者、古書コレクターの鹿島茂氏が、30年以上前から長く収集を続けてきたフランス絵本のコレクションを初お披露目。出展作品はなんと約300点!1920年〜30年代に生まれ、今日まで愛され続ける『ぞうのババール』シリーズをはじめ、かわいらしく愛らしい、絵本がずらりと並びます。フランス絵本の黄金時代の軌跡とともにお楽しみください。
100点の名画でめぐる100年の旅 ポーラ美術館(神奈川・箱根)
アメデオ・モディリアーニ 『ルニア・チェホフスカの肖像』 1917年 ポーラ美術館蔵
伊達男として大勢の女性と浮き名を流したモディリアーニ。ここに描かれている女性はそのうちのひとり、ルニア・チェホフスカ。理想的なモデルを探していたモディリアーニが認めた、数少ないミューズであり、彼のよき相談相手でした。ルニアの肖像画は、最も多く描かれた妻のジャンヌに次ぐ数残されています。生前、絵画は評価されず、貧しい暮らしを余儀なくされていたモディリアーニですが、死後に独特な画風が認められ、今でも世界中で大規模な回顧展が開かれるほど絶大な人気を誇っています。貴重な作品をぜひその目でお確かめください。