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2017.10.16

日本の北斎は世界のHOKUSAI!「北斎とジャポニスム展」は和樂で予習!

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1999年、ライフ誌が選定した「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」。日本人で名を刻んだのは、葛飾北斎ただ一人です。世界と歴史が認めた北斎。その画力、発想力は西洋の芸術家にどのような影響を与えたのか?2017年10月21日(土)から、東京・国立西洋美術館で幕を開ける「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」では、西洋の芸術家は北斎の何を見て、どのような創造活動を行ったのか、という観点から行われる、世界でも初めての画期的な展覧会です。
チラシ
国内外の美術館や個人コレクターが所蔵するモネやドガ、セザンヌ、ゴーガンらの西洋美術の名作の数々と、北斎の作品が、展覧会としては初めて共演するという、まさに夢の舞台。

和樂最新号では、北斎の天才芸術家としての人生を特集し、展覧会の全容を独自の視点で解説しています。今回は見どころを二つご紹介します。

1 北斎画とジャポニスム作品をその場で見くらべられる

ガイド①左/葛飾北斎「北斎漫画」十二編(部分)天保5(1834)年 浦上蒼穹堂。右/エドガー・ドガ「背中を拭く女」パステル、紙(カルトンに貼付)1888〜1892年ごろ 国立西洋美術館(梅原龍三郎氏より寄贈)

ドガの「背中を拭く女」と北斎の「北斎漫画」など、相似形のような裸婦の後ろ姿のように、西洋の名画と、その元となったと考えられる北斎の作品を並べて見るという大胆な展示方法をとっているのが、「北斎とジャポニスム」の最大の注目ポイントです。日本美術の影響を受けたとされる作品は数多く存在しますが、イメージソースとなった作品と並べて展示されるのは珍しいこと。両方を見くらべることで西洋画家たちの作為や工夫、北斎に対する憧憬などを見て取ることができ、美術に対する興味がさらに増すことでしょう。

2 北斎の遺伝子を受け継ぐ西洋名画が一堂に!

青い腰掛け椅子に座る少女メアリー・カサット「青い肘掛け椅子に座る少女」油彩、カンヴァス 1878年 89.5×129.8㎝ ワシントン・ナショナル・ギャラリー

北斎の影響を受けたと考えられている西洋の芸術家は、モネやドガ、セザンヌ、カサットといった印象派のみならず、ゴッホやゴーガン、ルドン、スーラなどの画家から、ガレやティファニーといった工芸の分野まで多士済々です。それらの芸術家たちはいったい北斎のどんな部分に影響を受けていたのか。数多くの西洋名画がいかにして描かれたのかがつぶさにわかる、この上なく親切な展示と解説が早くも注目されています。

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