週末は展覧会へ。和樂編集部オススメの美術展情報を毎週配信中。
大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎~江戸と名古屋を駆ける~
すみだ北斎美術館(東京・両国)
「北斎漫画」の宣伝のために、名古屋城下で120畳の大ダルマを描いた北斎。本拠地の江戸でも、ダルマや布袋など大きな絵から、米粒に2羽の雀を描いた極小画など、幅広いパフォーマンス作品を制作をしていたことが伝えられています。すみだ北斎美術館では、パフォーマー北斎としての活動を、「北斎漫画」全編などにより紹介。版画や肉筆画だけでは終わらない、その多才さに驚きます。
葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ
太田記念美術館(東京・原宿)
「冨嶽三十六景」は、日本全国のさまざまな場所から富士山を描いたシリーズです。題名に「三十六」とありますが、売れ行きがあまりに好評だったため、10点が追加され、全46点となっています。太田記念美術館では、そのすべてを一挙に公開。さらに、今話題の北斎の娘、応為の作品も特別展示しています。葛飾親子の傑作を同時に見られる数少ない機会。ぜひご堪能ください。