2018年10月28日まで、静岡県立美術館で「幕末狩野派展」が開催中です。
狩野栄信「帝鑑図」 個人蔵
室町時代から長く続いた狩野派は、幕末には、時代にあわせて新しい表現を取り入れて、気品と清新な魅力にあふれた作品を生み出しました。
江戸で幕末狩野派のスタイルを完成させた狩野栄信(ながのぶ)・養信(おさのぶ)親子、幕末の京都で活躍した狩野永岳(えいがく)・冷泉為恭(れいぜいためちか)といった独創的な絵師、そして近年注目を集めている、エキセントリックな「五百羅漢図」でおなじみの狩野一信(かずのぶ)など、その旺盛な活動の実態に迫ります。
狩野永岳「富士山登龍図」1852年 静岡県立美術館蔵
400年にわたって日本美術の中心にいた狩野派の絵師たちが、幕末という動乱期に描いたものとは?