Craft
2017.05.12

世界のアートコレクターが憧れ続ける『飯塚琅玕齋』の竹工芸4選

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日本の工芸、特に繊細な美しさと温かさを宿す竹工芸は今、海外の美術愛好家から熱く注目されています。なかでも憧れの的となっているのが、大正から昭和にかけて活躍した奇跡の籠師、飯塚琅玕齋(いいづかろうかんさい)。それまで茶道の花生=道具として見られていた竹籠に、人を感動させる美しさを与え、芸術品にまで高めた天才です。
「もともと画家を志していた琅玕齋は美術全般に詳しかったようで、自ら水彩画も描いていたほど。目ざす美しさの質が格段に高かったのです」と話すのは、琅玕齋作品を多数所蔵する竹工芸コレクター斎藤正光(さいとうまさみつ)さん。今回の記事に登場する竹籠の写真は、斎藤さんの家に飾ってみたところです。
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「琅玕齋の魅力は、花を生けずとも芸術品として成立する造形美。けれどやはり、花を生けるとその美しさはいっそう輝きますね。琅玕齋は、竹のもつ清潔感や清涼感、さらに竹という素材の特徴である〝節〟(ふし)もしっかりいかし、理想の形にまとめあげた。だから、ミュージアムピースのような造形美をもちながらも、見る人に自然の清々(すがすが)しさを思い起こさせ、心地いい安らぎをもたらすんです。大げさかもしれませんが、人生を豊かにする逸品だと思います」

琅玕齋作 花籃「千條

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商品番号 29706-001-01
¥6,800,000+税(送料込み)
幅29.5×奥行き30×高さ36㎝。真竹、根曲竹(ねまがりだけ)。共箱、おとし、灯屋発行の証明書付属。日本製。[限定数1]

ミュージアムピース級の美しさ!

竹工芸家としての卓越した技術で、世界中の目利きを唸らす美しさを実現。「さらりとつくっているように見えますが、同じ籠師が見たら絶望するくらいの凄い技が駆使されています」と斎藤さん。
スクリーンショット 2017-05-11 16.14.15画像左/装飾と機能を両立させた意匠。美しい編みで角の隙間を締め、堅牢に。画像右/薄く削った根曲竹を巻きつけた持ち手。ラフに見えて実は綿密にデザインされています。琅玕齋の美学がここに。

琅玕齋作 花籃「つるむすび

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商品番号 29706-001-02
¥1,800,000+税(送料込み)
幅22.3×奥行き21×高さ25㎝。鳳尾竹(ほうびちく)。共箱、おとし、灯屋発行の証明書付属。日本製。[限定数1]

「結び」が可憐な小ぶりの籠

小さくてかわいい形と、艶(つや)やかな漆が醸(かも)す上品な佇まい。籠目(かごめ)とも呼ばれる六ツ目編みで、持ち手の「結び」が特徴です。底に後期の銘(めい)「琅玕齋作」が入っています。
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琅玕齋作 花籃「白錆菱目編(しらさびひしめあみ)

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商品番号 29706-001-03
¥2,400,000+税(送料込み)
幅21×奥行き19.7×高さ69㎝。真竹。合わせ箱、おとし、灯屋発行の証明書付属。日本製。[限定数1]

建築的な美をもつ白錆竹の名品

並外れた技術と感性で竹を自在にあやつり、だれもなしえなかった造形美を実現した琅玕齋。細い竹ひごをシュッと集めて持ち手としたセンスにも感嘆。
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琅玕齋作 花籃「白錆六ッ目編(しらさびむつめあみ)

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商品番号 29706-001-04
¥1,800,000+税(送料込み)
幅34.5×奥行き37×高さ27㎝。真竹、根曲竹。合わせ箱、おとし、灯屋発行の証明書付属。日本製。[限定数1]

竹ならではの曲線美にうっとり

竹のしなやかさと強さを味方につけ、唯一無二の美しい形を実現。花を生けずとも存在感たっぷりの美しさを放つ、後期の名品です。
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※現在は販売しておりません。

※この特集で使用した商品の価格はすべて本体(税抜き)価格です。