「清課堂」の錫(すず)や銀の製品を目にすると、職人さんがそれらをつくっているときの息づかいまで聞こえるような気がする。コツコツコツと木槌(きづち)や金鎚で地金を細かく叩いて成形する作業は、どれほどの集中力と忍耐力を必要とするのでしょうか。
精緻な職人の技を堪能できる「清課堂」の銀・錫製品
表面を石の肌合いのように仕上げた「石目(いしめ)」や、杉の木の肌のように仕上げた「杉目(すぎめ)」など、自然を感じさせる風合いなので、金属なのに冷たい感じがしません。かといって、手仕事によるもっさり感は微塵もない。ストイックでシャープ、そしてほのかに色気が漂います。盃(さかずき)やちろり、タンブラーやウイスキーカップなどの酒器も多く、男性への贈り物には最適。茶入や湯沸かしなどの茶道具も逸品がそろいます。
上半分には丸鎚目、下半分には石目を施した錫ちろり。日本酒好きの外国人の間でも人気で、売り切れになることもしばしば。
茶道を嗜む女性にぜひともおすすめしたいのは、銀製の菓子切(かしきり)。1月は水仙、2月は梅、3月は桜…というように12か月の草花をモチーフにした可憐な装飾細工が施されています。
◆清課堂(せいかどう)
住所:京都市中京区寺町通二条下る妙満寺前町462
営業時間:10:00〜18:00
定休日:無し(12月31日大晦日と1月1日~3日の正月3が日を除く)
公式サイト