Craft
2018.08.02

「河井寬次郎展」パナソニック汐留ミュージアム

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2018年9月16日まで、パナソニック汐留ミュージアムで「没後50年 河井寬次郎展 ―過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今―」が開催中です。

陶芸作品から木彫、書も。寛次郎の表現世界に遊ぶ

近代陶芸の巨匠であり、柳宗悦とともに民藝運動にも力を注いだ河井寛次郎。その仕事の全貌と、精神世界に、約130点の作品群で迫ります。76歳で没するまでの半世紀にわたる作陶生活では、中国や朝鮮古陶磁に倣った初期、「用の美」を追求した中期、戦後の自由な造形世界の後期と、作風が変遷しますが、それぞれが別の作家の作品かと思うほどの、豊かな表現に驚きます。

河井寛次郎河井寛次郎「三色打薬双頭扁壺」1961年ごろ 個人蔵 撮影/白石和弘

さらには木彫作品や、家具調度類のデザイン、文章や詩のような短い詞句で残された味わい深い言葉まで、ものづくりに生涯を捧げた寛次郎の卓越した芸術性をぞんぶんに楽しんでください。

河井寛次郎河井寛次郎「『いのちの窓』より(詞句・複製)」1948年ごろ 河井寛次郎記念館蔵 撮影/東郷憲志(大伸社ディライト)

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