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2018.10.18

百段階段の本来の姿とは?ホテル雅叙園東京 創業90周年特別企画展

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東京・目黒にある日本美のミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京。普段は一般公開していない保存建築「百段階段」のありのままの姿を公開する、「百段階段展〜荘厳なる日本美術の空間へ〜」の開催が発表されました。今年(2018年)は、ホテル雅叙園東京の創業90周年。それを記念した特別企画展です。※会期は終了しています

ホテル雅叙園東京「百段階段」とは

百段階段左/99段の階段廊下 右/「清方の間」の天井や欄間には、鏑木清方の四季草花や四季風俗美人画が施されています。

「百段階段」は、昭和10(1935)年に建てられたホテル雅叙園東京に現存する唯一の木造建築。7つの部屋が、99段にものぼる長い階段廊下で繋がれています。部屋や廊下の天井、欄間には、鏑木清方(かぶらききよかた)や荒木十畝(あらきじっぽ)をはじめ、当時の著名な芸術家たちがつくりあげた美の世界が描かれ、まさに“美術の殿堂”です。平成21(2009)年に東京都の有形文化財に指定されました。

百段階段2018年夏に開催された「和のあかり×百段階段」

近年では、数々の企画展の舞台に。毎年夏の時期に開催される「和のあかり×百段階段」には、多くの人が訪れます。現在は、いけばな57流派が集う花の祭典「いけばな×百段階段2018」を開催中(2018年11月21日まで)。

「百段階段展〜荘厳なる日本美術の空間へ〜」とは

百段階段鮮やかな日本画に目を奪われる「漁樵の間」。格天井には菊池華秋原図の四季草花図、欄間には尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されています。

ホテル雅叙園東京の創業90周年を記念して開催される「百段階段展〜荘厳なる日本美術の空間へ〜」は、百段階段そのものの魅力を紹介する特別企画展。普段は見ることのできない、本来の姿を堪能することができます。

百段階段「十畝の間」の天井。荒木十畝による四季の花鳥画が描かれています。

日本画・建築・彫刻を、音や映像をつかったモーショングラフィックを用いて解説するという新しい試みも。また、11月15日にフランス・パリで開催されるイベント「A MUSEUM HOTEL of JAPAN BEAUTY」で公開される、ホテル雅叙園東京が舞台となったショートムービも上映されます。会期中は、会場内すべてが撮影可能。カメラを片手に、百段階段の貴重な姿をお楽しみください。

◆創業90周年特別企画 百段階段展〜荘厳なる日本美術の空間へ〜

会期 2018年11月29日〜12月24日
会場 ホテル雅叙園東京
公式サイト