インドで収穫された藍、マリーゴールド、ヘナ…自然の色で染め上げた糸のグラデーションは、風に揺れる森や海のような美しさ。絵画のように、見る人を魅了します。今回ご紹介するのは展覧会「真木千秋 糸から生まれる世界」。長年にわたりインドでも活動をされている「真木テキスタイル」の代表・真木千秋さんによる個展が、2019年10月5日(土)から開催されます。
東京やアメリカでテキスタイルを学ばれた真木千秋さん。東京のみならずインド・デリーでの制作を長く続けてこられましたが、インドの経済発展等に伴う環境の大きな変化により、それまでの拠点であったデリーから、ヒマラヤの麓へと移動。7年前から、スタジオムンバイとともにヒマラヤの麓に新工房を作り始め、3年前に本格的にオープンしました。
今回、展示されるのは「使う」ということから離れ、絵を描くように織った大小の布。長さ3メートル以上の布や、裂き織りの大きな布などを、日本国内では初めての発表となります。
「インドの人たちと昔からの作り方にこだわって、繭からの座繰りや、ずり出しの力強い糸を使っています。また工房で収穫するインド夜光木や、インド藍、マリーゴールド、ヘナなど、自然の色で染め、独自の織物を作っています。糸の素性を感じ、糸と糸が織り重なり、できるだけなりたい形になるように…使うという用途を考えずに織りました」と真木さんは語ります。
同時開催にて、小田原駅地下街にある「菜の花暮らしの道具店」では、真木テキスタイルスタジオのストールや、衣服を展示、販売します。インドで生まれた美しい布を、生活に取り入れてみてはいかがでしょう。展示の会期は10月14日(月)まで。染織の源流へと遡り現代へと手仕事をつなぐ真木さんの作品を、ぜひご覧ください。
展示概要
「真木千秋 糸から生まれる世界」
開催期間: 2019年10月5日(土)-10月14日(月)
会場: 箱根菜の花展示室、菜の花暮らしの道具店
※ストール・衣服は「菜の花暮らしの道具店」にて同時開催
箱根菜の花展示室
住所: 神奈川県足柄下郡箱根町湯本351-2
営業時間: 11:00-17:00
定休日: 水曜定休
菜の花暮らしの道具店
住所: 神奈川県小田原市栄町1-1-7 ハルネ小田原内
営業時間: 10:00-20:00
定休日:会期中無休
箱根菜の花展示室 公式サイト: http://nanohana-tenjishitsu.com/