京寿司の名店、いづ重のお寿司が祇園石段下のお店以外で購入できる場所ができたこと、ご存じでしたか? 京都駅新幹線改札内の売店で買えます。これは「駆け込み京都土産」を買う観光客、ビジネスマンに朗報ですね。販売場所は古都みやび。
古都みやびで扱ういづ重のお寿司は、巻寿司、アジ寿司、いなり寿司。いなり寿司は夏の間はお休み(9月彼岸明けに再開)なので、それに代わる商品として、焼きあゆの笹巻寿司が7月から初秋まで(落鮎が入手できるまで)続きます。巻寿司は通常のハーフサイズで提供。ちょっとつまむのにいいですよ。アジ寿司がびっしり並んでいる写真が撮れましたが、これは入荷した後すぐの写真。どのお寿司も11時ごろに入荷、売り切れ次第販売終了となりますので、そこは覚悟ください。
縞鰺(シマアジ)に大葉を挟んでバッテラ風に仕立てたアジ寿司。左は4切入のハーフサイズ。
焼きあゆの笹巻寿司の紹介は、こちらのいづ重の記事でも触れています。夏限定の新商品ですが、これが車中で食べるにはぴったりなので改めて紹介しちゃいます。ひと口サイズの寿司が3個入。鮎寿司は初夏を告げる風物詩。一匹の姿で供されるものをより食べやすく4代目北村典生さんがアレンジしました。風干しした鮎を香ばしく焼き上げ、鮎と寿司飯の間には自家製の蕗味噌という手間のかかったお寿司です。
初披露から2年目となる2019年度版では、鮎の上に英国王室御用達「マルドン」の天然塩がちょこっと忍ばせてあります。毎年、同じものをつくっているようで味わいはさらに改良されているんですね、さすがです!
ところで笹寿司といえば小鯛が入るのが京寿司の定番。そこにも理由がありました。「笹といえば七福神のひとり、恵比寿神つながりで鯛。小鯛は若狭からやってくるもので、そこに木の芽を添えて味わうのが京都の野趣です」とご主人。
わたしが京寿司に惹かれるのは、こんなものがたりがそれぞれのお寿司にも込められているからなんです。鮎を笹で巻いたこのお寿司はこんな思いから生まれています。「ふきのとうのさわやかな苦味、焼きあゆの香ばしさ、そして笹の香りが野手をそえて、かじかの声が聞こえる夏の川、清流の風情がやっと出せました」。
京寿司って追いかければ追いかけるほど、京都の歴史、風土に思いを巡らせることになるんですね。
いづ重コーナーのある古都みやびの場所や営業時間、詳細はこちら。いづ重が定休日となる水曜は、古都みやびでの販売もお休みです。