和樂webでは数回にわたってコラボ商品を販売している岡山県の備前焼「一陽窯」。毎回すぐに完売するなど人気を博してきました。その一陽窯との新作が1年ぶりに登場! 世界も注目する日本酒を、もっと愉しむための酒器セットが完成しました。現代空間の食卓などとも違和感なく馴染み、洋食器や民藝のうつわとも合わせやすい、シャープでかわいらしさもある一陽窯の酒器。鳥取の小さな酒蔵が丹精込めてつくる日本酒もご紹介します!
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日本酒の奥深さを伝えたくて
健康志向や和食ブームにも後押しされ、世界各国で愛飲されるようになった日本酒。その奥深さをもっと知ってもらいたい! 愉しみ方のバリエーションを提案したい! そんな思いで、備前焼一陽窯3代目の木村肇さんが、和樂とのコラボ商品として〝一本の日本酒をいろいろな飲み方で愉しめる酒器セット〞を制作しました。
「子供のころ、家でじいさんが燗酒を飲んでいたんです。昭和のよくある家庭の風景なんだけど、当然酒器は備前焼。そのシーンの再現じゃないですが、燗にする徳利やぐい呑みをセットで使ってもらいたいなと。今回紹介する辨天娘(べんてんむすめ)は炭酸で割ってもロックで飲んでもおいしいから、飲み方の提案もしたい。お燗も、熱々にするのとぬる燗では味わいが変わるし、温めたお酒が冷めたらまた違う飲み口になる。一本の日本酒がいろいろな味わいで愉しめたら面白いと思って、今回の3点セットを思いつきました」(木村さん)
そもそも備前焼って?
岡山県備前市周辺を産地とする備前焼は、日常品としてのうつわ類や雑器を主とする、日本六古窯(ろくこよう)に数えられるやきものです。家庭だけでなく、料理屋や旅館などでも重宝されてきました。
釉薬や絵付けを施さず、松の割木 (薪)で焼く備前焼。陶土の質、炎や煙の具合によって独特の風情になる〝自然派〞ともいえるやきものですが、実は人の手が十分にかけられています。
▼備前焼について、くわしくはこちら
焼き物初心者必見「備前焼」が可愛くて使いやすい理由を徹底解説
辨天娘って?
今回木村さんの制作意欲を搔き立てたのは、鳥取県の若桜(わかさ)という町でていねいにつくられている、太田酒造場の日本酒「辨天娘(べんてんむすめ)」との出合い。
もともとお酒好きで、特にここ数年は自然派ワインを好んでいるという木村さんですが、辨天娘はナチュールワイン好きにも知られた日本酒。人間の都合に合わせてコントロールするつくり方をしないという姿勢にも共感したし、温(ぬく)めておいしいところも僕の好みでした(笑)」(木村さん)。
辨天娘は創業100年を迎えた平成21年から、自家栽培を含む地元の若桜町の酒米のみを使用。品種や生産者ごとにタンクを分けて出荷します。「ブレンドしないのは、それぞれを個性と捉えて楽しんでもらいたいから」 と太田酒造場の太田章太郎さん。
肌寒い春の夜に体も心もポッと温める!備前焼酒器セット
今回の備前焼酒器セットは、個性的なフォルムの徳利と酒杯2種類という愉しい組み合わせ! その内容を詳しくご紹介します!
かわいい形のすずめ徳利
備前には〝雀口(すずめぐち)〞と呼ばれる片口のうつわがあります。コロンと丸いその姿が雀のように見えるからでしょうか。たれ入れや花器などに使えますが、背が低いのでお酒が温まりやすいということで、徳利としてデザインを整えたのが今回の「すずめ徳利」です。上部が大きく張り出しているので摑みやすいという機能も備えていますが、何より愛らしい!
ぐい呑と盃のいいとこ取り!
燗酒用には、盃とぐい吞みを一体化した「ぐい盃」を。「盃の口当たりは好きですが容量が少ない(笑)。それで20代のころに考えたのがこの形。 盃とぐい吞みのいいとこどりです」 と木村さん。冷めていく途中の味わいの変化も、たっぷりめの酒杯だからこそ感じられる面白さ!
ロックや炭酸割りに!
氷を入れたり炭酸で割ったりと、ロックグラスをイメージしてつくった「ロック杯」は、口のカーブが絶妙です。武骨な印象もある備前焼ですが、木村さんがつくるものにはどこか繊細さが。薄くつくられているので、ワインやビールにも。
酒好きがつくった酒器3点セット。贈り物にしても喜ばれそうです。
商品名:一陽窯×和樂 備前焼酒器セット
価格:¥16,000+税
限定数:24
セット内容:徳利(すずめ徳利)×1、ぐい吞み(ぐい盃)×1、カップ(ロック杯)×1。
サイズ:徳利は約口径6.3×高さ9cm、約190g。容量約180mℓ。ぐい呑みは約口径7.5×高さ5cm、約100g。容量約40ml。カップは約口径7.6×高さ7.2cm、約180g。容量約210ml。いずれも炻器。
その他:紙箱入り。直火、電子レンジ、オーブン、食洗機使用不可。日本製。
※手づくりのため、色柄の出方やサイズに若干の個体差が生じます。バラ売り不可。
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愉しみ方は無限大!?熟成古酒を原酒のままお届け!
一陽窯の木村肇さんが、鳥取の太田酒造場の太田章太郎さんと親しくなったのは数年前。 「純米酒を温めると口当たりがやわらかくなって、チーズや生ハムなどのつまみや料理と相性がいい。熱いお酒で脂が溶けて、うまみを感じやすくなるんです。辨天娘は燗酒にして飲んでほしいお酒。温めるというひと手間で、ぐんとお酒の味わいが広がるんですよ」(太田さん)
太田酒造場では酒づくりのほとんどの工程が手作業です。毎年の醸造量は150石、一升瓶で1万5000本分とごく少量。この規模を考えると、従業員が杜氏を含め5名いるというのは多いのだとか。辨天娘はそれだけ手間と時間をかけてつくられているのです。
「若桜の厳しい冬の気候と清らかな水、酒米に適した土壌など、僕たちがつくっているのは自然の恵みによるものだから、手も気も抜けない。そうやってつくったお酒を、自分たちでも楽しみたいですし(笑)」 (太田さん)
今回特別に分けていただいたのは、 平成24年醸造の純米酒。温度も飲み方もいろいろ愉しめるよう、加水せず原酒のままでの販売です。ほかでは味わえない逸品を、ぜひ!
商品名:太田酒造場 辨天娘 古酒原酒
価格:¥6,200+税
内容量:1800mℓ
原材料:米(強力)、米麴
精米歩合:70%
日本酒度:+3
酸度:2.3
アルコール分:18度(原酒)
酵母:7号
醸造年度:2012BY
日本製
※食品のため、返品不可。日本酒特有の澱(おり)が見られることがありますが、品質には問題ありません。
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