「喫茶去」を味わうなら、銀座、目黒の名店へ。

「喫茶去」を味わうなら、銀座、目黒の名店へ。

心が安らぐ「喫茶去」の空間は、すぐには行けない場所であったとしても、「いつかここに行く」と心に留めておくだけで、気持ちがちょっと上を向きます。そんな場所で静かに好きなことに思いを巡らせたい。こうしたゆとりが、日々の元気につながっていくような気がするのです。

今回は、唯一無二の空間の中で喫茶去が楽しめるお店をご紹介します。ひそやかな和の隠れ家的な「八雲茶寮」、昭和23年創業、文人たちも愛した「カフェ・ド・ランブル」。少しだけ時間を忘れて、ほっと一息してみませんか?

1 八雲茶寮(目黒)

waraku_kissako7475_fin庭には大きな梅があって、花の季節はそれは見事な光景を描く

都心から少しはずれた「八雲茶寮」は、昭和の住宅を生かした現代の文化サロン。門をくぐると、静謐な雰囲気に満たされます。庭に面した空間は秘密の隠れ家のようなたたずまい。ここでは朝の9時から宿坊の朝食に似た「朝茶」を提供しているのです。和菓子もすべて職人の手づくりです。

スクリーンショット 2017-11-14 11.44.10左/焼き茄子やおはぎ、茶葉のおひたしといった季節折々のアテや甘味とともにお茶を味わえる「午申茶」(メニュー例)。右/「楳心果」には常時数種類の和菓子が並ぶ

9月からは「午申茶」というメニューも加わりました。これは菓子やちょっとした酒のアテとともに、さまざまなアレンジで日本各地のお茶を楽しめるコースです。生産者やその土地の背景にまでこだわった美味しい煎茶を最後の一滴まで味わい、料理の素材として茶葉もまるごといただく。まさに、お茶尽くしの贅沢なひとときが過ごせます。

waraku_kissako7554_fin上生菓子(写真は梅のきんとん。季節によって変化)+お好みのお茶+炒りたてほうじ茶のセット

◆八雲茶寮
住所 東京都目黒区八雲3丁目4−7
公式サイト

2 カフェ・ド・ランブル(銀座)

waraku_kissako7635_finていねいな抽出によって豆の深い味わいが引き出される

コーヒー店のおすすめもご紹介しましょう。「カフェ・ド・ランブル」は、昭和23(1948)年、まだ半分焼け野原だった西銀座で開業しました。店主の関口一郎さんは103歳。究極のコーヒーを追いかけてきた伝説の人物です。コーヒーの味は8割が豆の焙煎で決まる、と創業当時から自家焙煎にこだわりました。利潤より味と質。味で勝負しているので、ここにはコーヒーだけしかありません。

スクリーンショット 2017-11-14 11.47.21左/関口さんは今もほとんど毎日店にいるが、コーヒーを淹れるのは、勤続30年以上のベテランをはじめとした店の人たち。右/カウンターは10席、テーブル席は14席

小説家の永井荷風や川端康成、歌舞伎の十七代目中村勘三郎など錚々たる人たちが、常連でもありました。店内は決して広くありませんが、カウンターに座ると、店の人が鮮やかにコーヒーを淹れている姿がよく見えます。ここには、家では味わうことのできない独特な空気感があります。思わず時間を忘れてしまうような名店のひとつです。

waraku_kissako7688_fin 琥珀の女王の名をもつ「ブラン・エ・ノワール」。コーヒーに甘みがあるので、注いでも比重の関係でミルクが浮く

◆カフェ・ド・ランブル
住所 東京都中央区銀座8丁目10−15

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