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2019.08.18

日本の郷土料理が味わえる旅の名宿6選!滋賀県「比良山荘」長崎「平山旅館」ほか

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「旅行の最大の楽しみは?」。温泉や史跡もよいけれど、日本の多様性を最も感じるのは、その土地の「食」を味わう一瞬かもしれません。海に囲まれ、国土の約25%しか平野がない日本は、さまざまな自然の恵みを食材に変えてきた国。食文化がこんなに奥深いなんて…味な宿にこそ新鮮な感動が隠れています。今回ご紹介するのは、和樂編集部厳選、日本全国の郷土料理が味わえる6つの名宿です。

1 比良山荘(滋賀県)

郷土食名宿

野趣と洗練を両立させた鮎ごはんや熊鍋

琵琶湖西岸に連なる比良山系にたたずむ、山の幸を堪能できるオーベルジュ。洗練された料理の数々は、まさに極上の味わいで、夏から秋にかけては鮎、冬は熊鍋が、多くの人から愛され続けてきました。秋の鮎は子持ち鮎になり、塩焼きから「鮎のなれずし」など、いろいろな変化が楽しめる、通年で予約必須の美食宿です。

◆比良山荘(ひらさんそう)
住所 滋賀県大津市葛川坊村町94
公式サイト

2 住吉屋(長野県)

郷土食名宿

奥信濃の旬菜と素朴な取回し鉢が有名

噴湯(ふんとう)の名所「麻釜(おがま)」の目前にあり、温泉情緒あふれる老舗。地元のおかあさんたちがつくる愛情たっぷりの取回し鉢と、板前さんがつくる旬菜会席料理の2本立ては、この宿だけのお楽しみといってよいでしょう。取回し鉢のおかずはだれもがホッとする味。民芸調のステンドグラスが楽しめる浴場も、クラシックな風情でくつろげます。

◆住吉屋(すみよしや)
住所 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8713
公式サイト

3 日登美山荘(滋賀県)

郷土食名宿

一日一客限定の山峡で楽しむ郷土食

宿のそばを流れる清らかな愛知川(えちがわ)。圧巻なのは次々と出てくる岩魚料理で、煮付けや刺身、カルパッチョ、梅和え、塩焼き、ほうば焼きに味噌汁、岩魚ご飯。それに名物の永源寺(えいげんじ)こんにゃくや、地元野菜を使った数々のおかずが花を添えてくれます。一日一客限定なので、のびのびできるのもうれしいところ。温かいもてなしが胸に響きます。

◆日登美山荘(ひとみさんそう)
住所 滋賀県東近江市政所町1691
公式サイト

4 奥壱岐の千年湯 平山旅館(長崎県)

郷土食名宿

壱岐島創作郷土料理の小さな温泉宿

こちらの食事は特別といえるもの。というのも、ほとんどの食材を自分たちの手で調達しているのです。自家農園の野菜は無農薬栽培され、鶏たちはその野菜クズを食べて自由気ままに過ごしています。豊かな漁場がもたらす海の幸と、新鮮な旬の食材を取りそろえた食事は大満足な質量。和食をベースに、洋の要素が加わった洗練された料理に驚きを隠せません。

◆奥壱岐の千年湯 平山旅館(ひらやまりょかん)
住所 長崎県壱岐市勝本町立石西触77
公式サイト

5 甚内旅館(山形県)

郷土食名宿

“おへぎ”にのせて味わう庄内の伝統食

板折(へぎ)とは、もともと神事の際に供物をのせる食台(お盆)のこと。山形の湯田川(ゆたがわ)温泉にある甚内旅館では、この地方の郷土食を楽しんでほしいと、昔懐かしい料理3品を“おへぎ”にのせて、夕食膳で提供しています。月替わりの“おへぎ”は、ずばり地元の味。創業300年の老舗旅館でいただく庄内の家庭料理は格別です。10品以上の小鉢が並ぶ朝食膳もたっぷりどうぞ。

◆甚内旅館(じんないりょかん)
住所 山形県鶴岡市湯田川乙16
公式サイト

6 うつお荘(石川県)

郷土食名宿

手間暇かけてつくられる新鮮な摘草料理

金沢の名峰、白山(はくさん)のセイモアスキー場リフト横にあるこちらは、オフシーズンだけ営業する、知る人ぞ知る名宿です。ここで提供されるのは、山菜懐石と呼びたいような贅沢シックな山菜料理。下ごしらえが大変な山菜を丹念に処理し、素材を生かした味つけと美しい盛り付けで品格ある逸品に仕上げています。自然薯(じねんじょ)をつなぎにしたそばも魅力的。全国の美食家たちが通うという評判も納得です。

◆うつお荘
住所 石川県白山市河内町内尾口35