Travel

2023.05.01

美味を極めた珈琲と心地よい時間。京都「六曜社珈琲店」【茶味こそが京都!】

特集 茶味こそが京都! 第五弾は喫茶店「六曜社珈琲店(ろくようしゃこーひーてん)」をご紹介します。

特集「茶味こそが京都!」一覧はこちら

扉を開けるとそこには、美味を極めた珈琲と居心地のいい時間が

毎日訪れて美味しい珈琲を飲み、語らうことが生活の一部。そんな人々とともに、独自の喫茶店文化が脈々と受け継がれている京都。
名喫茶と呼びたくなる店の魅力を探ると、そのたたずまいに、珈琲の淹れ方に、心鎮まるような時間の流れに数々の茶味が宿っていました。
茶味ある空間で美味しい珈琲を。京都を訪れる楽しみがまたひとつ増えました。

毎日でも通いたい! 茶味香る老舗&新定番の珈琲店へ

左/六曜社珈琲店1階を切り盛りする3代目店主、奥野薫平さん。自ら焙煎も。右/ブラジルとコロンビアがベースの「ブレンドコーヒー」500円(税込)とともに、お母様お手製のもっちりして甘さ控えめのドーナツ180円(税込)を

三条河原町にありながらのんびり時間が流れる。
親子3代で受け継ぐ「六曜社珈琲店」

左/映画館や本屋が立ち並んだ、古き河原町の面影を残す店。50年前から今の1階と地下1階で営むスタイルに。右/ノスタルジックな店内で、おすすめは奥のソファ席

京都でも古株の1950年創業の「六曜社珈琲店」。現在は1階を3代目奥野薫平(おくのくんぺい)さん、地下を2代目修さんが切り盛りしています。
約10年前、薫平さんが店を継ぐことを決めたのは「珈琲だけでなく、常連さんたちの場所と時間を守りたかったから」だとか。店の歴史と愛する地元の街を思う誠実な気持ちこそ、この店の〝茶味〟。
祖父のネルドリップ式を受け継ぐ昔ながらの喫茶店は、多くの地元客や観光客で賑わう繁華街にあって、ほっと和める憩いの場になっています。
4年前には自家焙煎の豆に切り替えるなど、この店らしさを高める薫平さん。3代続く、大衆的でちゃんと美味しい深煎り珈琲にも茶味な香りが漂う。祖父の時代から愛され続けるドーナツとともに、ゆるりとした時間を。

六曜社珈琲店(1F)ろくようしゃこーひーてん

住所:京都市中京区河原町三条下ル大黒町40
電話:075-221-3820
営業時間:8時30分〜22時(L.O.) 水曜休
公式サイト:https://rokuyosha-coffee.com/

撮影/伊藤 信 構成/川村有布子、福持名保美(本誌)※本記事は雑誌『和樂(2021年4・5月号)』の転載です。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

忘れられない味と至福の居心地。「由布院 玉の湯」その3【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

和樂web編集部

「―聖徳太子の御心(みこころ)をまなぶ― 法隆寺・中宮寺特別拝観」開催のお知らせ

和樂web編集部

瀬戸内産の小鯛を一尾丸ごと。現存最古の専門店の技が冴える! 職人の技がさえわたる名店・3「すし萬」【あっぱれ! 大阪寿司!! part5】

和樂web編集部

ここから見る海は日本一の大きさかも!? 長崎県「日本一小さな公園」【 47都道府県 知る人ぞ知る絶景】

和樂web編集部

人気記事ランキング

最新号紹介

12,1月号2024.11.01発売

愛しの「美仏」大解剖!

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア