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2023.09.25

ふかふか皮とこしあんが絶妙!神田「竹むら」揚まんじゅう【美味しい!美しい!あんこ銘菓名店GP!】

〝あんこ〟名店東西11店の中から、第8弾は東京・神田の名店「竹むら」揚げまんじゅうをご紹介します。

その他の名店はこちらからどうぞ。
特集 美味しい!美味しい!あんこ銘菓店GP!

旦那衆が愛した夜の小腹満たし
竹むらの「揚げまんじゅう」

昭和初期、「竹むら」のあたりは神田連雀町(かんだれんじゃくちょう)と呼ばれ、銀座と並ぶ東京の一大繁華街でした。その割には本格的な「汁粉」を出す店がない、と昭和5(1930)年に甘味処を開業。
冬は粟ぜんざい、夏は氷汁粉と主力商品は今もこしあんが中心。「揚げまんじゅう」は創業2、3年後に加わったもので、当時人気の〝屋台フード〟を「竹むら」流に仕立て直したもの。汁粉用のあんよりも甘さを控え、揚げたときに生地から出ないよう硬めに仕上げた専用のこしあんを使います。
ごま油の香りに包まれたふかふかのまんじゅうは、こざっぱりした甘みがあり、小腹満たしにも食事後の口直しにもぴったり。昔から男性客の支持の多い一品です。
あん炊きは2代目当主の弟、堀田正昭(まさあき)さんが担当。専任50年のキャリアです。
あんづくりのコツは急がないこと。「小豆のいちばん美味しいところだけを残してあんにします」。ひと口で心がほどける丸い甘みのこしあんは熟練の技の賜物なのでした。

江戸の小粋な美意識は包装にも

上/2個で510円(税込)。進物用の箱は6個入、10個入があり、写真は6個入1,630円(税込/箱代含む)。持ち帰りは2個(袋入)から。消費期限は2日。店内では1人前・2個520円(税込)で提供。

右/あんの香りを生かすよう、ごま油は白しら絞しめ油あぶらを配合。

店舗情報

竹むら
住所:東京都千代田区神田須田町1-19
電話:03-3251-2328 
営業時間:11時~20時(19時40分L.O.) 
休み:日曜・月曜・祝日

撮影/石井宏明 構成/藤田 優、後藤淳美(本誌)※本記事は雑誌『和樂(2019-2020年12・1月号)』の転載です。

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和樂web編集部

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