CATEGORY

最新号紹介

6,7月号2024.05.01発売

永遠のふたり 白洲次郎と正子

閉じる

Travel

2023.09.21

うつわに〝映える〟逸品!特別版・末富、亀廣保、塩芳軒【秋めく京都の干菓子図鑑・肆】

京都の自然の景色や、みやこびとが愛した文様や物語が、指先にのる大きさに表現されている干菓子は、京都の美意識そのもの。そんな京都の老舗の干菓子から、お取り寄せ可能な8作を6回に分けてご紹介します。

第4回は【特別版:末富、亀廣保、塩芳軒】です。

シリーズ一覧はこちら

うつわに景色を描くことも干菓子をいただく楽しみです

お茶の道では、季節にあう干菓子とうつわを選び、その取りあわせを楽しむ。それが薄茶一服を豊かにしてくれるそうですが、難しいことは抜きに、気楽に干菓子をたしなみませんか? そこで、「秋めく京都の干菓子図鑑」の特別版では、うつわに〝映える〟こと確実な3軒の老舗で人気の逸品をご案内します。

持ち帰りができるように、たいていの干菓子は箱入りで販売されていますが、それを箱からそのまま食べるのはもったいない。お気に入りのうつわに出して、その造形をまずは愛でましょう。大きさや厚みに〝規格サイズ〟があるわけではなく、生地のもつ糖度や風味で定まっていることに気づきます。もちろん、そこには店主の考えるおいしさの物差しがあります。

ここで紹介する3軒の干菓子は造形美と味の評価が高いつくり手のもの。比較ができるようにあえて同じうつわに盛ってみました。吹き寄せのように重ねるもよし、散らすもよし。これを習慣にしてしまえば、いざお客様をもてなすときにも、役に立ちそう!

なかでも「亀廣保」のような干菓子専門店は、現在も「座売り」と呼ばれる対面の商いをしています。ひとつから売ってくれるとはいえ、初心者にはハードルが高すぎる。
そんなときは、「今の季節はどんなものがありますか?」と聞きましょう。干菓子の世界にも〝三題噺(ばなし)〟のような、お約束の組み合わせが四季折々に用意されています。これを手がかりに景色を描くと、そこに日本人の心象風景が表れます。

古い店に残された意匠で、今も使われているものは、先人たちがその昔をなつかしみ、愛した自然や風俗の標本のよう。干菓子とたわむれるひとときは、ちょっとしたお茶の時間にも彩りを与えてくれます。

気分は仙厓!? 琥珀糖を禅画に見立てる
末富の「きらめき」


ユニークな禅画を描いたことで知られる、江戸時代の博多の禅僧・仙厓(せんがい)の傑作として有名な「○△□」。それを模した遊び心を楽しむことができる「きらめき」は、シャンパーニュ・メゾン「アンリ・ジロー」の果実酒を含む「琥珀」製。考案者の「末富」4代目主人・山口祥二さん曰く「日本酒や白ワイン、ハーブティーにもどうぞ」。手切りによるふぞろいさがあえて目立つように並べてみると、こんなに素敵な雰囲気に! 6個入り1,620円(税込)。

店舗情報

末富(すえとみ)
住所:京都府京都市下京区松原通室町東入ル 
電話:075-351-0808
営業時間:9時~17時
休み:日曜・祝日
●お取り寄せ:ウェブサイトhttps://shop.kyoto-suetomi.com/ 電話でも受け付ける

雀、鳴子、稲穂がそろい、実りの秋来たる!
亀廣保の「初秋の干菓子」


高温の飴生地を細工物に仕上げる「有平糖(あるへいとう)」は干菓子専門職人の腕の見せ所。少し日をおくと、できたての飴とはまた違う、ホロッとした食感が楽しめる。秋ならではの意匠である、雀と鳥追いの道具である鳴子(なるこ)・稲穂と葉は各1組で270円(税込)。※9月後半~10月の販売。

店舗情報

亀廣保(かめひろやす)
住所:京都府京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町288
電話:075-231-6737
営業時間:9時~17時
休み:日曜・祝日
●お取り寄せ:電話で受け付ける

そろえることで日本古来の文様の美が際立つ
塩芳軒の「百とせ」


菊、桐、龍と鳳凰の意匠を詰め合わせた和三盆糖の打ち菓子。菓銘の「百年」を軽く超えて愛される味わい。讃岐産和三盆だけを用いた干菓子を得意とし、多彩な大きさ・食感で提供。「百(もも)とせ」のやわらかさは日本茶向きだとか。18枚入り972円(税込)。

店舗情報

塩芳軒(しおよしけん)
住所:京都府京都市上京区黒門通中立売上ル飛騨殿町180
電話:075-441-0803
営業時間:9時~17時30分
休み:日曜・祝日・月1回水曜(不定)休
●お取り寄せ:ウェブサイトhttps://shop.kyogashi.com/ 電話でも受け付ける

撮影/石井宏明 構成/藤田優
※本記事は雑誌『和樂(2021年10・11月号)』の転載です。掲載データは2023年9月現在のものですが、お出かけの際は最新情報をご確認ください。
※アイキャッチ画像の左上は柏屋光貞の「残菊」、左下は鍵善良房の「園の賑い」です。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

ごま油で揚げた皮とつぶあんがマッチ。東京「中里」揚最中【美味しい!美しい!あんこ銘菓名店GP!】

和樂web編集部

魯山人も愛した加賀・山代温泉。「界 加賀」が進める美への新たな挑戦

和樂web編集部

かわいい動物デザインも楽しめる! 崇福寺 第一峰門【異国情緒あふれる長崎の国宝を訪ねる!その2】

山本 毅

浴衣に着替えて、外湯へ行こう!「西村屋本館」その1【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

和樂web編集部

人気記事ランキング

最新号紹介

6,7月号2024.05.01発売

永遠のふたり 白洲次郎と正子

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア