Travel

2024.03.06

京都の花見弁当といえば目に麗しい「京寿司」です!

〝うわぁ、きれい〟と、思わず口にしてしまう華やかさ、美味しさ。帰り道でも家でもときめく、京都らしさ。そんな理想の条件を満たす花見弁当を探してたどり着いたのが、「京寿司」です。

食べてよし! お土産によし!
「京寿司」の名店4軒の極上の美味!!

「京寿司」とは、おなじみの鯖寿司を筆頭に、箱寿司や巻き寿司、ちらし寿司など、ハレの日のごちそうとして京都で昔から親しまれてきた寿司のこと。魚を生で出さず、塩や酢でしめたり、焼いたり炊いたりとひと手前加えるため、醬油をつける必要がないのが特徴です。
「美意識、目利きによる素材選び、職人のていねいな手仕事が詰まっています」と、天明元(1781)年創業の京寿司の名門【いづう】の8代目当主佐々木勝悟さん。三拍子そろった「京寿司」は、探していた花見弁当にぴったり。なかでも京都で信頼される4店の評判の折詰を紹介します。

京寿司の美味しさと美意識、手仕事が集結!
【いづう】の京寿司盛合せ


祇園の中心部で、花街のお座敷の華として愛されてきた老舗の寿司は、端正でいて華やか。名物の「鯖姿寿司」が京都旅の定番という人も、この春はぜひ、店の顔である「鯖・箱・巻」が楽しめる盛合せを。厚焼き玉子に秘伝のたれで炊いた椎茸、白い干瓢(かんぴょう)がピタリと巻かれた凜々しい太巻き寿司や、精巧な美しさが漂う箱寿司も絶品。

白い干瓢の太巻きも極上!「京寿司盛合せ」1人折詰4,374円~(写真は3人折詰)。箱寿司は車海老と厚焼き玉子、鰆の焼き身、酢でしめた小鯛。

店舗情報

【いづう】
住所:京都府京都市東山区八坂新地清本町367 
電話:075-561-0751
営業時間:11時~22時(日曜・祝日は21時まで)
休み:火曜(祝日は営業) 
公式サイト:https://www.izuu.jp/

春の訪れを楽しむ3、4月限定の寿司
【ひさご寿し】の花だより


目まで楽しませてくれる折詰には、イカといくらを使って桜の花びらを象(かたど)った細工寿司に、海老や煮穴子、さらには小鯛が包まれた桜の葉や、風味豊かな海苔(のり)など手まり寿司が8種! 本店が四条河原町にあって幅広い世代に愛される店は、伝統的な京寿司に加え、にぎり寿司も人気。楽しさに満ちた折詰は、20年以上も愛される春の風物。

錦糸玉子の中は自慢のちらし寿司!「花だより」2,484円。小ぶりな手まり寿司が色とりどりに。店の創業は1950年。

店舗情報

【ひさご寿し(ひさごずし)】
住所:京都府京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町344 
電話:075-221-5409 
営業時間:9時30分~19 時
休み:水曜(祝日の場合は翌平日休み)
公式サイト:http://hisagozusi.co.jp/ 
※本店のみで購入可能。前日までに予約がベター、受取時間は営業時間内ならいつでも。

伝統と手わざが息づく、市松模様の美しい寿司
【いづ重】の上箱寿司


明治末期に【いづう】から暖簾(のれん)分けし、気どらない雰囲気で地元でも愛される店。名物もいろいろあるが、花見弁当ならこちらを。折の中に季節の移ろいが映し出され、春になると木の芽が透ける小鯛が登場。かまどで煮炊きするなど昔ながらの手法でひと手前加えた具材が生み出す彩り豊かな折詰は、創業当時から変わらぬ看板商品。(上の写真は旧店舗の外観、現在は改装後の店舗で営業中)

ひと手間加えた具材で多彩に!「上箱寿司」2,333円。厚焼き玉子とえび、穴子などがモザイク状に並ぶ、美しい逸品。

店舗情報

【いづ重(いづじゅう)】
住所:京都府京都市東山区祇園石段下 
電話:075-561-0019 
営業時間:10時30分~18時 
休み:水曜・木曜 
公式サイト:https://gion-izuju.com/ 
※予約がベター、受取時間は営業時間内ならいつでも。

華やかな具に加え、酢飯の豊かな食感も魅力
【末廣】の京風ちらしずし


たっぷりのせられた甘さ控えめの錦糸玉子の上には、ひとつひとつ丁寧に味付けされた海老や筍、高野豆腐、桜麩が…。折を開けた瞬間心躍る折詰は、その下の酢飯も、椎茸や干瓢、イカのミンチが混ぜ込まれたこの店だけの味! 京都人も一目置く町の寿司店の、約200年守ってきた味が息づく折詰には、美味しい工夫が詰まっています。

店独自の酢飯まで優しく美味しい味!「京風ちらしずし」2,220円。具の並べ方まで綺麗!お祝いごとに用いられることも多いという。

店舗情報

【末廣(すえひろ)】
住所:京都府京都市中京区寺町通二条上ル要法寺町前711 
電話:075-231-1363
営業時間:11時~18 時(売り切れ次第終了) 
休み:月曜・火曜
公式サイト:https://sushi-suehiro.jp/
※前日までに予約がベター、受け取りは営業時間内ならいつでも。

撮影/伊藤 信 構成/川村有布子
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。掲載商品は税込価格です。営業日や営業時間等変更の可能性がありますので、お出かけの際は最新情報をご確認ください。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

変わらないことが進化、生きた建物を日々慈みながら。「向瀧」その2【〝おもてなし〟を体感できる至高の湯宿】

和樂web編集部

ころもからあんこが透けて見える!大阪「出入橋 きんつば屋」【美味しい!美しい!あんこ銘菓名店GP!】

和樂web編集部

特別な価値ある吉野本葛を、たっぷりと料理・甘味で。「天極堂 奈良本店」【 最新〝奈良ごはん〟4】

和樂web編集部

「―聖徳太子の御心(みこころ)をまなぶ― 法隆寺・中宮寺特別拝観」開催のお知らせ

和樂web編集部

人気記事ランキング

最新号紹介

12,1月号2024.11.01発売

愛しの「美仏」大解剖!

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア