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自慢の出汁と、地物の魚料理を味わう「三幸 犀川店」
昭和42(1967)年、掛上(かけがみ)とみ子さんが開業した「三幸」。注文が入ってからすり身を揚げる「三幸あげ」、「とろろの鉄板焼」など名物料理を生み出し、〝おでんと一品料理〟という新ジャンルを確立。
その後、とみ子さんは息子・努さんに本店を任せ、娘・晴美さんの犀川店オープンを支え、一緒に店を盛り上げました。
店のウリは、先代とも異なる独自の出汁(だし)。
金沢では澄んだおでん出汁が定番ですが、同じ黄金色でも旨みが濃く、上品。「贅沢に出汁をとっていますし、穏やかな甘みも意識しています。塩気だけの店も金沢は多いのですが、地元の人は甘口が好みだから」と晴美さん。
魚市場に長年勤めていた料理長の目利きによる魚料理も大好評。
毎日、4~6品が品書きに加わり、今の時期なら寒鰤(かんぶり)! のどぐろも、この店なら手が届くのもうれしいところです。
出汁の内訳は秘密。カニ面の副産物の茶碗蒸しも絶品!
〆の一品!「おでんラーメン」
DATA「三幸 犀川店」
みゆき さいがわてん
住所:石川県金沢市片町1-9-8
電話:076-262-1332
営業時間:18時~22時30分(L.O.)※おでんの提供は当日仕込み分が売り切れ次第終了
休み:日曜・祝日 ※要予約
撮影/宮濱祐美子 構成/藤田 優
※本記事は雑誌『和樂(2024年2・3月号)』の転載です。
※掲載価格はすべて税込で、価格や営業時間などは変更される場合があります。お出かけの前にご確認ください。