2017年4月15日から6月11日まで、細見美術館で開催された展覧会、杉浦非水-モダンデザインの先駆者-はご覧になりましたか?デザイナーの元祖とも言われた杉浦非水の作品は、現代に生きる私たちが見てもポップでモダンで魅力的なものなのではないでしょうか。会期は終了しましたが、少しだけこちらでご紹介します。
明治から昭和にかけて活躍したデザイナーの元祖
日本で最初のグラフィック・デザイナー、杉浦非水(すぎうらひすい)。昭和41(1908)年に三越呉服店に入社し、ポスターやPR誌の表紙柄などを27年間にわたり手がけたほか、雑誌や書籍、商品パッケージなど、さまざまな分野で先進的なデザインを残しました。杉浦非水『三越呉服店 春の新柄陳列会』大正3(1914)年 愛媛県美術館蔵
花や鳥、動物、麗しい女性の姿、活気に満ちた都市の風景、季節感あふれる景色など、和洋のモチーフを用いて、独特の世界を創作。おしゃれで先進的な非水デザインは、現代においても、新鮮な魅力を放っています。「これ、見たことがある!」という懐かしい作品に出会えるかもしれません。杉浦非水『東洋唯一の地下鉄道』上野浅草間開通 昭和2(1927)年