2018年7月16日まで、菊池寛実記念 智美術館で「線の造形、線の空間 飯塚琅玕齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸」が開催中です。
竹工芸の表現力に驚嘆!「線」でつくる立体造形
飯塚琅玕齋「花籃」1935年ごろ
近年、欧米人の間で高い人気を得ているのが、日本の竹工芸です。半面、国内では、鑑賞の機会が少ないのが現実。東京の美術館で今回のような竹工芸に特化した展覧会が開かれるのは、なんと33年ぶりとのこと。この機会にぜひ、その奥深い魅力に触れてください。
初代田辺竹雲斎「柳里恭花籃」1925年
竹工が職人的な技芸を超えて、個人の表現として制作を追求するようになった大正・昭和期に活躍した飯塚琅玕齋と初代田辺竹雲斎を中心に、ふたつの家系、7人の作家の作品を展示。しなやかな竹の特性を最大限に生かし、割り削ってさまざまに加工した「線」でつくりあげる立体造形の、個性あふれる世界をぞんぶんに楽しめます。