まずは、着物というとこんな姿を思い浮かべるのでは、というモデルを、編集長、お願いいたします!
これは着流し(きながし)ですね。袴をつけずに粋に着こなしています。
巷では着物をかっこよく着こなしている人にきゅんとくる人も多いそう。
では、さっそく本題に入っていきましょう。
甚平/甚兵衛(じんべえ)
上下で分かれており、上は半袖丈または袂(たもと)のない筒袖(つつそで)、下は膝丈くらいのズボン状で、上衣は紐で結んで着ます。脇は風通しが良いようにタコ糸やレースなどで編まれていますが、ここがおしゃれポイントにもなっています。
夏祭りなどで見かけることが多いでしょうか。普段着としても人気が高まってきています。丈が短いので、主に夏の服です。
作務衣(さむえ)
上下で分かれており、上は筒袖、下は長ズボン状で裾を絞り、上衣は紐で結んで着ます。もともとは禅宗の僧の作業着でしたが、現在では職人や飲食店の作業着、一般家庭での普段着などとして広く親しまれています。四季を通じて着られている服です。
この2種類の利点は、
・風通しがいい
・服に縫い付けられている紐で結ぶだけなので、簡単に着られる
・お店やネットなどで比較的手に入りやすい
・お値段も手頃なものからある
ということ! 私も特に夏の間は、風が通る涼しい生地の作務衣のズボンが手放せません……!
甚平も作務衣もフォーマルな場面には不向きなのですが、手軽に「和」を楽しんでみませんか?
アイキャッチ画像:葛飾北斎『諸國瀧廻 東都葵ヶ岡の瀧』メトロポリタン美術館所蔵
参考文献:
・『日本国語大辞典』小学館
・『デジタル大辞泉』小学館