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2024.10.28

旬の素材を今、最高においしいと思う方法で。「チェンチ」【京都〝最新〟うまい店・洋&中華編2】

和食と異なる立ち位置だからこそ、伝統食材や調味料の生かし方にも発見が。和食以上に京都らしい(?) ひと皿が味わえる名店の名料理人をご案内します。

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出汁と発酵が名脇役。新しい京都の顔になった発想豊かなイタリアン「チェンチ」

多彩な野菜に心躍る「京都イタリアン」のなかでも、坂本健(けん)シェフの躍動的に旬を映し出す料理は別格。

昼夜とも、2か月ごとにメニューがかわるおまかせコースのみ。「旬の素材を今、自分が最高においしいと思う方法で食べてもらいたいから」と、10年前の開店以来、同じメニューが一度たりとも登場していないのも画期的です。

一方一貫しているのが、この街で育った坂本シェフならではの京都らしさ。「京都は出汁文化。素材を生かしてシンプルに、それでいて複雑味を、という食文化は大切にしています」。それゆえ出汁や発酵を隠し味に。

今回の経産牛は、精緻な火入れで炭火焼きにし、店の手仕事が冴えるソースを添えて。ソースは3種類。ほかの料理で使用しなかった帆立の端材部分を大切に使用して麴(こうじ)に漬けたものや黒にんにくを玄米黒酢につけたものなど。

アスパラには日本古来の乳製品「蘇(そ)」に麦を加えたものを。しっとりとして嚙むほどに味わいが増す牛肉に、酸味やうまみが加わった未知なるおいしさ!

滋賀・サカエヤさん熟成の経産牛の炭火焼き

左/豊かな発想の料理で魅了する坂本シェフ。右/熟練の精肉師が熟成させた経産牛(お産を経験した牛)を、水分を保持しながら一気に焼く技で極上に。取材時の7月の夜のコースより。

新生姜と喜界島(きかいじま)の胡麻にライムが香る「鮎の冷製パスタ」は、「季節に何度もいただく旬の鮎を、こんな美味しさもあるのかと楽しんでほしい」という一品(7月の夜のコースより)。

古民家を改装し、スタッフも加わってつくり上げた空間は、天井が高く開放的。奥には坪庭が。店は「アジアのベストレストラン50」にも選定された。

チェンチ DATA

住所:京都府京都市左京区聖護院円頓美町44-7
電話:075-708-5307 
営業時間:12時~15時(12時30分L.O.)、18時~21時30分(18時30分L.O.)
休み:月曜、日曜・火曜不定休 要予約
料金:昼コース(料理6皿、デザート2皿)12,100円〜、夜コース(料理7皿、デザート3皿)21,780円(ともに税・サ込) ワインのペアリングもおすすめ。
公式サイト: https://cenci-kyoto.com/
※ウェブ予約は2か月前から受付

撮影/蛭子 真 構成/川村有布子 
※本記事は雑誌『和樂(2023年10・11月号)』の転載です(価格や年齢、年数などは2024年9月現在)。
※掲載価格はすべて税込で、価格や営業時間などは変更される場合があります。お出かけの前にご確認ください。

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和樂web編集部

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