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2025.10.15

栗きんとん発祥の地・老舗の逸品! すや「栗きんとん」【みんな大好き♡「栗の名菓子」グランプリ・3】

芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、そして「栗」の秋! 秋の気配が漂い出すと、気になるのは栗の菓子。「栗の名菓子」第3弾は、全国各地の栗の名産地で昔から愛されてきた和菓子の中でも絶大な人気の、岐阜県中津川の「すや」の栗きんとん。栗だけでつくられた素朴でいて上品な銘菓の歴史と製法を、こっそり教えます!

栗きんとん発祥の中津川に佇む老舗の逸品! すや「栗きんとん」

岐阜県中津川(なかつがわ)は、木曽路の入口にあたる古い宿場町。
恵那栗(えなぐり)など良質な栗の産地で、栗きんとん発祥の地としても知られています。

元禄年間創業の「すや」は、中津川でも一、二を争う旧家で、もとは酢の店でした。
菓子をつくるようになったのは7代目で、8代目が今に続く栗きんとんを考案。以来、この銘菓が登場する秋を多くの人が心待ちにしています。

蒸した栗を半分に切って、竹べらで実をほじくり出し、潰して漉して、少しずつ砂糖を加えながら炊き上げる。
それを茶巾でぎゅっと絞るだけ。
余計なものは一切加えず、栗の味だけで勝負するシンプルな菓子ゆえ、炊き上げる際の火加減や時間、甘さの具合や形の調整などは、熟練の職人の腕に一任されているとか。

小さな包みを開いて、口に入れると、しっとり、ほろり…。
栗そのものの優しい甘さと香りがゆっくりと広がっていく、なんとも贅沢な菓子。栗の形を模した素朴な見た目と相まって、秋の訪れを実感できます。

栗オンリー! 口に入れると、しっとり、ほろり

「栗ハ栗ノ味デ」「きんとんは栗のかたちにもどす」という昔からの伝統を守る。絞った茶巾の跡とつくり手によって癖がある形、細かな栗の粒が見える肌などが愛らしい。栗きんとん1個につき、5、6個の栗を使用。6個入1,954円~。9月から1月ごろまで販売。


良寛(りょうかん)のいろはの書から拾ったという「すや」の看板が印象的。外観の絵は版画家の勝山正則(かつやままさのり)さんの作品。

すや DATA

住所:岐阜県中津川市新町2-40
電話:0120-020780(フリーダイヤル)
営業時間:9時~19時
休み:水曜(9月~12月は無休)
公式サイト:https://www.suya-honke.co.jp

※本記事は雑誌『和樂(2024年10・11月号)』の転載です。
※掲載価格はすべて税込です。
※価格や営業時間などは2025年10月現在のもので、変更される場合もありますので、あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。

「みんな大好き♡『栗の名菓子』グランプリ」シリーズ一覧はこちら

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和樂web編集部


撮影/川上輝明(bean) 構成/田中美保、古里典子(本誌)
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