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2026.10.24

京都の四季を映す宝箱!亀末廣「京の十二月」の干菓子と半生菓子【京の和菓子帖2026】

宮中や茶家との結びつきから生まれた「京菓子」には、四季の風景、花鳥風月や京の風俗が織り込まれ、そこにゆかしい菓銘がつきます。つまり、京菓子を知ることは、京の文化を知ること。京菓子との出合いをとおして、京都の深部に触れていただくことを願った特集【京の和菓子帖2026】。まずは、亀末廣の「京の十二月」が表す、美しくかわいらしい京都の12か月の趣をご紹介します。

干菓子を御所や二条城に納めていた老舗の最高傑作
亀末廣の「京の十二月」

毎年12月に登場する半生菓子と干菓子の詰め合わせ「京の十二月(じゅうにつき)」。
月ごとに京都の名所風物がさまざまな風味と食感で味わえます。
年に約14回、巡る季節と共に京の風情を伝える亀末廣の代表銘菓「京のよすが」(よすがは手がかりの意味)と同様、お茶の時間を豊かにする菓子の宝箱です。
製造は亀末廣の分家、干菓子専門店「亀廣保(かめひろやす)」との協働。小箱のふたには旧暦の月名があしらわれ、色の選び、筆致が菓子同様に麗しい。

千代紙を施した化粧箱に12個の小箱がぴったり入っています!

化粧箱(約20×35cm)は東京の千代紙専門店「いせ辰」の千代紙を使用。1箱20,000円。毎年10月末より店頭または電話、ファックスで予約を受け付け。12月中旬から12月31日まで店頭でのお渡しに限る。

名店の名菓に宿る四季折々の味とわざ

【睦月】御所

【むつき】(1月) ごしょ


紫宸殿(ししんでん)南庭を彩る橘(たちばな)と桜。桜は和三盆糖入りの打ち物で、橘は砂糖と山芋でできた干菓子。

【如月】稲荷

【きさらぎ】(2月) いなり


薄いせんべいであん(如月は梅肉)をはさむ「種(たね)合わせ」。伏見稲荷の千本鳥居を描く。

【弥生】圓山

【やよい】(3月) まるやま


円山(まるやま)公園の桜は砂糖に寒梅粉(かんばいこ)などを混ぜた「生砂糖(きざとう)」製。田楽(でんがく)の干菓子は焼き色つき!

【卯月】都をどり

【うづき】(4月) みやこをどり


京舞妓(きょうまいこ)の“だらりの帯”は「有平糖(あるへいとう)」製。“つなぎ団子”の印が入ったぼんぼりも「種合わせ」。

【皐月】嵐山

【さつき】(5月) あらしやま


保津川(ほづがわ)を流れる筏(いかだ)は白味噌の焼き菓子「松風(まつかぜ)」で表現。ゴツゴツの岩は砂糖と卵白で。

【水無月】苔寺

【みなづき】(6月) こけでら


餅粉に和三盆糖などを混ぜて木型に押し固めた「押物(おしもの)」。苔に散る松葉は「生砂糖」製。

【文月】祇園祭

【ふみづき】(7月) ぎおんまつり


八坂神社の御神紋入り団扇(うちわ)は「生砂糖」製。「種合わせ」に描かれた宵山提灯(よいやまちょうちん)にうっとり。

【葉月】大文字

【はづき】(8月) だいもんじ


大文字山は琥珀(こはく)製で涼しげ! 砂糖、山芋に黒ごまの入る“砂利(じゃり)”は炒って焼き色を付ける。

【長月】高台寺

【ながつき】(9月) こうだいじ


秀吉ゆかりの観月台で知られる。極小の粒餅にいら粉(こ)をまぶした萩は軽やかな食感。

【神無月】時代祭

【かんなづき】(10月) じだいまつり


各時代の装束をまとい平安神宮を練り歩く際に掲げる幟旗(のぼりばた)を、2色の「押物」で表現。

【霜月】高雄

【しもつき】(11月) たかお


神護寺(じんごじ)の紅葉、乱れ積みの石段と“かわらけ投げ”。石段の「押物」は玄米入りでほろ苦い。

【師走】金閣寺

【しわす】(12月) きんかくじ


雪松葉は2色を重ねた「生砂糖」。雪化粧した金閣寺の「種合わせ」のあんは柚子風味。

●亀末廣 かめすえひろ
住所:京都府京都市中京区姉小路車屋町東入ル 車屋町251
電話:075-221-5110 
営業時間:9時~17時
休み:水曜・日曜・祝日
Instagram@kamesuehiro 

※本記事は雑誌『和樂(2026年10・11月号)』の転載です。
※価格は税込、2026年9月現在のものです。※この特集でご紹介した菓子のうち、特に明記のないものは通年販売になります。
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和樂web編集部


撮影/小池紀行 構成/藤田 優、古里典子(和樂)
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