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2019.12.19

東京、日帰りで楽しめる黒湯3選!美肌の温泉「黒湯」とは?近場で小旅行!

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東京で天然温泉に入れると聞いて、ワクワクモードで到着。
浴槽へ行くと、目を疑うほど超ビックリ!
「何これ~!お湯がドス黒いんですけど…。」
黒湯と初対面。
都内の黒湯は、日本国内でも指折りの黒さ。
でも、見かけのドス黒さとは裏腹に、入浴後はスベスベになる美肌のマジック!

今回は、意外と知られていない黒湯についてご紹介。
黒湯の様々な秘密に迫りながら、東京でおすすめの黒湯を楽しめる入浴施設もご案内します。

黒湯とは?


黒湯とは、文字通り、黒っぽい色をしたお湯の源泉、または、温泉のこと。
かなり濃い炭のような黒さのお湯もまれにありますが、一般的には、茶褐色系が1番多く、その色の濃さに応じて、コーヒ色、紅茶色、色が薄くなっていくと琥珀色系のものも黒湯に含まれます。

温泉大国日本にある温泉のほとんどは火山性の温泉なので、透明系の色だったり白濁系などの色をした温泉となっています。
火山性の温泉では、黒湯になることが一般的には起こりえないとのことです。
それは、どうしてなのでしょうか?

黒湯の秘密1:黒い秘密


黒湯と呼ばれるお湯の色が黒っぽい理由は、海洋性の温泉となっていることが大きな要因となっており、豊富に含まれているフミン酸によるものと言われています。

このフミン酸が発生する過程を見てみますと、最初は、海の底に沈んでたまった海藻や藻、海に流れ着いた木の葉や草などといった植物性の物質からスタートします。さらにその上に火山灰などが沈殿していき封じ込められて地層となります。この封じ込められた空間の中で、何億年!もの長~い時を経て分解された有機化合物群の一種こそが、水を黒っぽくしている成分「フミン酸」。

この過程は、石炭や石油が生成される過程の一部と共通しており、石炭になるほど炭化していない泥炭層や、最も石炭化の度合いが低い亜炭層からくみ上げたものが黒湯と呼ばれているものなのです。

炭化の過程の度合いや有機分解される前の植物の種類などによっても、黒湯の色や香りは異なります。また、フミン酸は、生物由来の硫黄成分も少量含んでいるので、硫黄成分が増えることでも黒湯の色や香りは変化します。
炭化が進んだ地層から湧出するものの中には、油やタールのような臭いがする油分が少し浮いている様な黒湯もあります。たとえ、油分が少し浮いていても、この油は皮膚を保護し、保湿や保温効果を発揮してくれるとのことです。

黒湯の秘密2:見かけとは裏腹に「美肌の湯」


黒湯は、衝撃的な見かけとは異なり、「美肌の湯」とも言われています。
黒湯の黒褐色系の色を生み出している主成分のフミン酸は、地上に湧出しても劣化することがないので、お湯の中に含まれている豊富なミネラル分により最大限の効果で美肌へ導いてくれるのを大いに期待できるようです。

そして、これに加えて、フミン酸の生成過程で発生する、血行促進効果がある重曹(炭酸水素ナトリウム)や肌の保湿をし新陳代謝を促すメタケイ酸も多く含んでいます。また、泉源によっては、細胞を活性化するヨウ素も含まれているので、肌トラブルの改善や美肌への相乗効果も生み出すそうです。

入浴後、スベスベのお肌になったのを実感する人が非常に多く、保湿や保温効果にも優れていると言われている黒湯は、女性も満足すること間違いなし!

黒湯の秘密3:黒湯の源泉の多くは冷たい


黒湯は、海洋性の温泉なので、マグマの熱で地下水温が熱くなる火山性の温泉とは異なり、実は、ほとんどが25度を下回ることが多い冷鉱泉となっています。このため、入浴施設などでは加温されることが多いです。

しかし、1500mくらいの深さからくみ上げているものは、地熱によって既に40度位まで温まっているので、冷泉ではなく、天然の温泉となっています。
黒湯の天然温泉を楽しみたい人は、この点にも注目して良質の黒湯の温泉をぜひ探してみてください。

黒湯の秘密4:黒湯を惑わす「モール泉」


温泉好きの方なら、1度は聞いたことがあるであろう「モール泉」という言葉。
モール泉と言えば、北海道の十勝エリアが有名ですが、これは、単に、黒湯を「モール泉」とネーミングしたのが、十勝温泉だったかららしいです。

19世紀のドイツの人気健康法の1つに、湿原や泥炭地などの泥を体に塗って入浴する泥炭浴がありました。このような効能を期待できるという意味で、ドイツ語で湿原や泥炭地などを意味する「Moor」という言葉から「モール泉」としたのではないかと言われています。

しかし、実は、「モール泉」は正式な温泉の泉質名ではありません。
このネーミングに惑わされて、「モール泉」と「黒湯」は違うもので十勝エリアでしか入れない温泉なのかと混乱している人も少なくないようです。
十勝温泉エリアの黒湯だけが独自表現の造語の「モール泉」という名前で黒湯による町おこしも兼ねてPRをしたために、こうした混同も起きてしまっているみたいです。

モール泉は黒湯のことですので、十勝エリア以外でも入れますよ。

黒湯の秘密5:関東は黒湯天国!


関東には、黒湯を楽しめる温泉が結構あります。
その理由は、関東平野と関係しています。

関東平野と言えば、関東地方一都六県におよぶ日本で1番大きな平野。
その昔、関東平野は海の底に沈んでいました。このため、このエリアの地層には、前述で説明した泥炭や亜炭層が多くあるので、黒湯が多く湧出しています。
まだ、発掘されてないスポットがあることも考えると、関東は、正に黒湯天国とも言えるのではないでしょうか。

黒湯は意外と東京にもある!鎌田周辺は黒湯天国!!


意外と知られていませんが、東京にも黒湯を楽しめる施設が結構あります。
特に、東京の黒湯の濃さは日本でも指折りの黒さを誇っていると言われています。

東京で黒湯の湧出が1番多いのが、大田区と品川区。
中でも蒲田周辺は黒湯天国となっており、良質の黒湯に入れる人気入浴施設も多く、銭湯のお湯に黒湯を利用しているところも多いです。こうした施設では、銭湯の料金で温泉をリーズナブルに楽しめるのも嬉しいポイント。

入浴施設によって、黒湯の濃さや香りなども異なるので、都内で黒湯めぐりを楽しんでみるのもおすすめです。

東京で日帰りで黒湯を楽しむならココ!

品川区:武蔵小山温泉「清水湯」


東急目黒線の武蔵小山駅の東口から徒歩で4分ほどの好立地にある「武蔵小山温泉 清水湯」は、銭湯でありながらも、温泉旅館のようなステキな外観。
内湯となっている琥珀色の「黒湯」と露天風呂となっている源泉かけ流しの「黄金の湯」の2種類の優れた泉質の天然温泉が、リーズナブルな銭湯料金で楽しめます。

もともと、黒湯を提供していた老舗の温泉でしたが、その後、新たな温泉を掘り当てたので、黄金の湯にも入れるようになりました。このお湯は、医学的にも治療効果があると認められるほどの優れた成分を含む泉質である「療養泉」に銭湯初で認定されているので、まさに都会の中の湯治場的な温泉銭湯としてもおすすめです。

ここの黒湯は、重炭酸ソーダ泉。深さ200mからくみ上げたもので、1日10トンもの湧出量があります。この浴槽には、最先端技術の高濃度のナノバブル装置が24時間稼働しているので、超微細な泡と黒湯の効能で健康にも美容にも相乗効果を望めます。

◆武蔵小山温泉 清水湯
住所:東京都品川区小山3-9-1
営業時間:12:00~24:00(ただし、日曜日は8:00から営業)
料金:大人 470円、中学生 300円、子ども180円

世田谷区:「THE SPA 成城」


世田谷区千歳台にある「THE SPA 成城」は、最寄り駅となる小田急線の千歳船橋駅をはじめ、その周辺の駅からも無料の送迎シャトルバスが毎日出ているので、アクセスも安心。

この入浴施設は、外観はスポーツジムで、中の受付もジムと温泉を兼ねています。
ちなみに、このジムの会員の人は、半額でこの入浴施設を利用できるとのこと。
ゆったりと広く充実した入浴施設の他にも、入浴後に休憩できるリラクゼーションルーム、ヒーリングやエステ関連の施設も充実しているので、女性にも人気があるらしいです。

ここの黒湯は、ナトリウム-塩化物炭酸水素塩温泉。地下1200mからくみ上げており、毎分330リットル湧き出ています。黒湯の色の濃さもしっかり濃いです。
黒湯は、内湯の他にも、源泉かけ流しとなっている露天風呂とつぼ湯でも楽しめます。
土日祝日の午前7時から3時間限定の朝風呂は、なんと、ワンコインの500円で利用可能。休日に優雅な朝風呂で黒湯につかるのもおすすめ。

◆THE SPA 成城
住所:東京都世田谷区千歳台3-20-2 セントラルウェルネスタウン 2階
営業時間:10:00~23:30(ただし、土日祝日は7:00から営業)
料金:中学生以上の大人 880円~(1時間)、1320円~(5時間)、3才~小学生 660円~(5時間)

調布市:深大寺天然温泉「湯守の里」


週末などのちょっとした小旅行に訪れるのにも最適な深大寺天然温泉「湯守の里」。
最寄り駅となる京王線の調布駅の北口、JR線の武蔵境駅の南口から無料の送迎シャトルバスがあるので、アクセスもしやすくなっています。

この温泉施設は、風水や、竹、炭、波動石などを取り入れたユニークな設計がされており、温泉に浸かりながら気の流れやバランスも改善される効果も期待できる珍しいスポット。
露天風呂をはじめ、沢山の種類のお風呂、サウナ、足湯などの充実した施設で、都会の片隅にいるのを忘れて温泉旅館にいるような気分も味わえます。

ここの黒湯は、塩化物・ナトリウム温泉。
地下1500mの深さからくみ上げているので、加温なしでも40度ほどの温度がある天然温泉です。
加水が一切されていないので非常に濃度が濃く、黒湯の色の濃さも漆黒並み! フミン酸もかなり豊富に含まれている証拠。天然の恵みを最大限に活かしているため、塩素消毒なども行われていないので、良質な天然の泉質を存分に味わえます。

◆深大寺温泉 湯守の里
住所: 東京都調布市深大寺元町2-12-2
営業時間:10:00~22:00
料金:大人 1000円、幼児・小学生 600円

書いた人

猫と旅が大好きな、音楽家、創作家、渡り鳥、遊牧民。7年前、ノラの子猫に出会い、人生初、猫のいる生活がスタート。以来、自分の人生価値観が大きく変わる。愛猫を連れ、車旅を楽しむも、天才的な方向音痴っぷりを毎度発揮。愛猫のテレパシーと自分の直感だけを頼りに今日も前へ進む。