Craft
2020.04.28

ほっこりキュート!木彫りの「浮世絵ブローチ」を実際に身につけてみた

この記事を書いた人

和樂の通販サイト「大人の逸品」で販売中の和樂オリジナル「浮世絵ブローチ」。もうチェックしていただけたでしょうか?北斎や国芳の名作を、木彫りのブローチにしたという、今までにない斬新なアクセサリー。でもその姿はスーパーキュート! 胸がときめく逸品なんです。

山形仏壇の女性彫刻師による「浮世絵ブローチ」が登場しました!

今回は、スピンオフ企画として、商品開発の様子と使用レポートをご紹介します。

実は本格派!仏壇彫刻の技が光るアクセサリーなんです

「浮世絵ブローチ」を手がけたのは、なんと山形の女性仏壇彫刻師である芦野和恵さん。日本の伝統工芸である山形仏壇。外まわりの製作から漆の塗装、箔押し・仕組みなど7つの工程を完全分業して製造する、繊細、かつ荘厳な美しさが魅力の仏壇です。

こちらが山形仏壇です。まるでお寺のような豪華さ!

芦野さんが普段作業されている工房です

山形仏壇という文化を、もっと世の中に広めてたいと考えた芦野さん。そして生まれたのが、仏壇で実際に使われているモチーフをブローチにした「kiboriブローチ」でした。ウサギ、鳥、雲、花…仏壇というネガティブなイメージを一新する、幸福感と温かみのある作品は、その後SNSで大ヒット!「かわいい!」「絶対に欲しい!」と話題となったのです。
▶︎山形仏壇とkiboriブローチについての詳しい内容は過去記事を!
山形県の「仏壇彫刻」ってなんだ?超絶かわいいブローチにもう首ったけ!

この「kiboriブローチ」の魅力に気づいた和樂は、モチーフを浮世絵にしたら、さらに面白いものができるのでは…と、コラボレーションを企画。芦野さんの表現力が生きる作品を相談しつつ、今回6種類のデザインを完成させました。
それがこちら!じゃん!

モチーフにしたのは、葛飾北斎の「北斎漫画 三編 雀踊」、そして歌川国芳の「きん魚づくし ぼんぼん」と「たとゑ尽の内」。どれもユーモラスで愛らしい佇まいです!

商品化するまでは、何度もサンプルをつくってバランスを吟味。見てください、この数!「彫っていくうちに、楽しくなってしまって…」と語る、芦野さんの熱量が伝わります。
いろんなモチーフを試し彫りしてみたり…

方向性が決まったところで、大きさを調整してみたり…

そのほか金魚のウロコをどこまで入れる?猫のヒゲはいる?いらない?など、原画と見比べながら試行錯誤。結果「忠実に再現することも大事だけど、木彫りのブローチとしてかわいいことがいちばん!」というバランスに辿り着きました。

これまでも和樂は、浮世絵をモチーフにした商品をいくつも手がけてきましたが、職人の方がよく口にされるのが浮世絵のキャッチーさ。自分の作品に取り入れることで、改めてその力強さや魅力に気づくのだそうです。今や世界中の人を夢中にさせている浮世絵の秘密は、そこにあるのかもしれません。

実際に「浮世絵ブローチ」を身につけてみました

さて、和樂webでは「浮世絵ブローチ」をどう楽しんだらいいのか、スタッフがいろいろと試してみましたよ。まずはオーソドックスに洋服にあしらって。


シンプルなトップスに映えますね!立体的でボリュームがありますが、シナノキのやさしい風合いは、クセがないのでどんな洋服にもマッチしそうです。そしてブローチは女性だけのもの、と思われがちですが男性にも朗報!帽子のアクセントとしてつけてみるのはいかがでしょう。

特に北斎の雀踊りは、力強くて男性にも最適。近頃の自粛ムードでお出かけすることがなかなか難しいですが、これなら近所をお散歩するときなどによいのでは。お散歩といえば、缶バッヂ感覚でバッグに付けても、個性が出て楽しくなりそうです。

さらに!ブローチの可能性について深く掘り下げてみました。お出かけがままならない今だからこそ、額装してインテリアにしてもよいのでは!こちらは、背景にしたい紙に穴を開けてブローチを差し込んでつくった完全DIY!

こんなふうにブローチ=女性の胸元につけるもの、という概念を取り払って、自由にあしらってみてはいかがでしょうか。余談ですが、SNSでブローチをカーテンに取りつけて楽しんでいる、という投稿も見かけて、なるほどーと思いました。出かけられない今だからこそ、おしゃれなアイテムを工夫して使ってみるのも楽しいですよね。

▶︎「浮世絵ブローチ」はこちらから買えます!
kibori×和樂「浮世絵ブローチ」Cat
kibori×和樂「浮世絵ブローチ」Kingyo
kibori×和樂「浮世絵ブローチ」Dance

書いた人

編集プロダクションからファッション誌のエディターに。ファッション以外に挑戦したくなった矢先に「和樂」に捕縛される。商品開発を主に担当しているが、早くもアパレルに着手し始め、人生の矛盾を感じている。