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2017.03.24

京都一の人気絵師! 写実と装飾を両立させた技巧派『円山応挙』

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光琳や若冲にくらべて応挙は正統派で通好み

江戸時代中期、最も人気を集めていたのは狩野派でも琳派でもなく、円山応挙(まるやまおうきょ)でした。応挙は動植物や風景の写生をもとに、〝見たままの姿〟を独自に表現。リアルで色彩豊かな絵はだれもが納得する美しさで、瞬く間に人気絵師となったのです。

その筆の冴えは、彩色も鮮やかな『孔雀牡丹図屛風』や『海棠金鶏図』、勢いよく流れる水の一瞬をとらえた『保津川図屛風』から見て取ることができます。

『孔雀牡丹図屛風』
(くじゃくぼたんずびょうぶ)

DMA-a098-小(P78)二曲一隻 絹本着色 136.0×168.8㎝ 天明元(1781)年 石橋財団 石橋美術館

『保津川図屛風』
(ほつがわずびょうぶ)

スクリーンショット 2017-03-21 18.25.28八曲一双(上が左隻、下が右隻)紙本着色 各154.5×483.0㎝ 寛政7(1795)年 千總ギャラリー 重要文化財

『海棠金鶏図』
(かいどうきんけいず)

スクリーンショット 2017-03-21 18.29.46一幅 絹本着色 70.0×30.0㎝ 安永4(1775)年ごろ 東京富士美術館