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2026.02.24

見逃し注意!3月終了の注目美術展【相国寺承天閣美術館、日本民藝館、日本浮世絵博物館、パナソニック汐留美術館、静嘉堂@丸の内、ひろしま美術館】

気になる最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「美術展カレンダー」。そのなかから、今すぐチェックしておきたい情報をピックアップする「おすすめ美術展!」。今回は2026年3月で終了する、見逃したくない展覧会を6つご紹介します。相国寺承天閣美術館の若冲は3月8日が最終日なので、気を付けて!

相国寺承天閣美術館 ~3月8日
「企画展 屛風 黄金の調度 Ⅱ期」

江戸時代の相国寺の伽藍(がらん)を彩った屛風(びょうぶ)作品を紹介。水墨や金地の華やかな屛風がずらりと並びます。
きらびやかな金屛風はもちろん、伊藤若冲が軽やかな筆さばきで鶏と野菜を描いた楽しい傑作『群鶏蔬菜図押絵貼(ぐんけいそさいずおしえばり)屛風』も必見です。
さらに、相国寺の塔頭(たっちゅう)寺院である慈照院(じしょういん)の、東山天皇より拝領した御殿の小襖など、初公開の作品もあり、貴重な機会に。
出品作品に関連して期間限定の特別御朱印が2種類授与されるとのことで、これはますます行かねば!
● 拝観料(一般)1,000円

伊藤若冲『群鶏蔬菜図押絵貼屛風』 六曲一双(上:右隻、下:左隻) 紙本墨画 江戸時代 相国寺

相国寺承天閣美術館DATA

住所:京都府京都市上京区今出川通烏丸東入
電話:075-241-0423
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:会期中無休。展示替え休館、年末年始
公式サイト:https://www.shokoku-ji.jp/museum/

日本民藝館 ~3月10日
「抽象美と柳宗悦」

久留米絣(くるめがすり)や沖縄の絣、こぎん衣裳やアイヌ民族の衣裳。
陶芸では日本の流し釉やイギリスのスリップウェア。
さらには北アメリカなどの先住民族の工芸。
1958年の『民藝』での抽象紋特集で紹介された作品を軸に、日本民藝館創設者である柳宗悦(やなぎむねよし)が見た「抽象美」を探ります。
柳が「古くて新しい抽象美」と言ったそれらの作品は、確かに、原始的でありながら現代的でもあります。
柳が関心をもった近代の絵画もあわせて紹介。
●入館料(一般)1,500円

スリップウェア皿 イギリス 18~19世紀 4.2×18.2㎝ 日本民藝館

ブランケット 北アメリカ先住民 ナバホ族 毛・綴織 19世紀後半 99.8×60.7㎝ (『民藝』第63号原色版掲載) 日本民藝館

日本民藝館DATA

住所:東京都目黒区駒場4-3‐33
電話:03-3467-4527
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://mingeikan.or.jp/

パナソニック汐留美術館 ~3月22日
「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」

建築家や画家たちによるユートピアを訪ねて

芸術、装飾工芸、建築デザインをテーマに、暮らしの中の「美しいユートピア」を見つめる展覧会。
著書『ユートピアだより』で〝暮らしと芸術の統合〟を唱えたイギリスの社会思想家ウィリアム・モリスらに影響を受け、20世紀初頭の日本では「民」がひとつのキーワードになりました。思想家・柳宗悦による民藝運動や、民家研究や民具調査などのフィールドワークに関連する資料のほか、関東大震災後に生まれた郊外アトリエや芸術家村、郷土に根ざした表現者の作品など、約170点を紹介。
●入館料(一般)1,200円

鶴岡政男 『夜の群像』 1949年 群馬県立近代美術館

ウィリアム・モリス著 ケルムスコット・プレス刊『ユートピアだより』 1892年 TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館

パナソニック汐留美術館DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都港区東新橋1‐5‐1 パナソニック東京汐留ビル4F
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間/10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:水曜日(例外あり)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://panasonic.co.jp/ew/museum/

日本浮世絵博物館 ~3月22日
「親と子の江戸風景―浮世絵にみる成長のかたち」

江戸時代の子供も何かと大変だったかも!?

江戸時代の浮世絵に登場する子供たち。
その表情やしぐさからは今と変わらない好奇心や無邪気さが感じられる一方で、身分秩序や家族観など、当時の社会の価値観がうかがえる場面も。
子と親、それぞれの視点に光をあてながら、浮世絵に描かれた「江戸の子供像」を辿ります。
武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)の幼少期を描いた歌川国芳『鬼若丸』(展示終了)を、当時の親たちはどう見ていたのか? 興味津々です。
●入館料(一般)1,000円

喜多川歌麿 『風流四季の遊 玄英の雑司ヶ谷詣』日本浮世絵博物館【後期展示】

日本浮世絵博物館DATA(和樂提携美術館)

住所:長野県松本市島立新切2206‐1
電話:0263-47-4440
開館時間:10:00~17:00 ※最終入館は16:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝祭日・振替休日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
公式サイト:https://www.japan-ukiyoe-museum.com/

静嘉堂@丸の内 ~3月22日
「たたかう仏像」

甲冑(かっちゅう)を身にまとった神将像や火炎を背負った不動明王像…。
怒りの表情を見せる「たたかう仏像」のさまざまな姿を紹介します。
館蔵の重要文化財『十二神将立像』(浄瑠璃寺旧蔵)が勢ぞろいするほか、中国・唐時代の副葬品であった貴重な神将俑(しんしょうよう)を丸の内で初公開するなど、見どころ満載です。
毘沙門天(びしゃもんてん)や化人(けにん)、明王(みょうおう)、眷属(けんぞく)、十王などの役割もていねいに解説。勉強になります!
●入館料(一般)1,500円

重要文化財『十二神将立像のうち 寅神像』 安貞2(1228)年ごろ 静嘉堂【展示期間:〜3月1日】

重要文化財『十二神将立像のうち 午神像』 安貞2(1228)年ごろ 静嘉堂【展示期間:〜3月1日】

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)DATA

住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00(夜間開館あり) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始など
公式サイト:https://www.seikado.or.jp/

ひろしま美術館 ~3月22日
「特別展 白の魔法-モネ、大観も使った最強の色-」

絵画に使われている「白」の秘密をさまざまな角度から探る展覧会。
たとえばクロード・モネの描く雪には、水色や紫色、ピンクなどが使われていながら、白い雪の微妙な質感まで見事に表現しています。
取り上げるのは、西洋絵画だけでなく、日本の洋画、日本画、西洋と日本の版画と多彩な作品たち。
画材や技法、制作方法などの違いが際立って見えるのも面白い! 芸術家たちの独自の感性に驚嘆。
●入館料(一般)2,200円

北野恒富 『涼み』 1926年 絹本彩色 大阪中之島美術館

クロード・モネ 『コロンブの平原、霜』 1873年 油彩・カンヴァス 新潟県立近代美術館・万代島美術館

ひろしま美術館DATA

住所:広島県広島市中区基町3‐2
電話:082-223-2530
開館時間:9:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館。特別展会期中は開館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.hiroshima-museum.jp/

◆『和樂』「全国厳選!美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています!詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA 美術館」、愛知「徳川美術館・名古屋市蓬左文庫」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示となります。
※本記事は雑誌『和樂(2026年2・3月号)』の転載です。
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和樂web編集部


取材・文/小竹智子 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(本誌)
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