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美の都・京都で出合う うるわし、工藝

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2026.03.31

日本の美意識と文化の発信地!和光「アーツアンドカルチャー」で魅せられる「竹工芸」というアート

銀座・和光の本店地階に位置する「アーツアンドカルチャー」。日本の美意識や文化を新しい感性で発信する場ですが、年間を通して展示されているのが、世界でも人気の高い竹工芸です。さらにこの夏は、優れた技術を継承する、注目の現代作家によるイベントも予定。竹工芸を通して、「アーツアンドカルチャー」が伝える日本文化の豊かさを、再発見してみては?

日本の美意識を新しい視点で提案する文化の発信地

1881年に服部時計店として創業。以来、日本の文化や職人の伝統技術の発信の場であることを、もうひとつの側面としてきたのが銀座の「和光」です。2024年に誕生した本店地階の「アーツアンドカルチャー」は、ファッションと工芸、アートを、独自の感性と創造力をもって同じ空間に配置。文化やライフスタイルの新しいあり方を提案してきました。

ここでは、期間ごとにさまざまなイベントを開催していますが、一年を通してフロアに展示されているのが竹工芸です。古くから日本人に親しまれている竹という素材を用い、優れた技術によって生み出される作品は、清洌で繊細、それでいて温もりを感じさせる、実に日本的な伝統工芸。素材がもたらす自然美や清涼感も唯一無二で、世界中の美術愛好家にも、熱狂的なファンが多数。

しかも「アーツアンドカルチャー」では、名匠・飯塚琅玕齋(いいづかろうかんさい)の作品も、販売品として展示されているというから驚きです。飯塚琅玕齋は、大正から昭和にかけて活躍した天才籠師で、それまで茶道の道具として見られていた竹籠を芸術品にまで高めた人物。今やアートピースともされる作品を、あえてショーケースなしに展示するところに、「アーツアンドカルチャー」の精神が表れています。

左上/バッグのコーナーに竹工芸が配されるなど、空間での調和も見どころのひとつ。左上/左:二代 前田竹房斎『時雨』(にだいまえだちくぼうさい『しぐれ』)¥1,430,000、右:蛤谷空齋『磨荒編花藍「雲霞」』(はまやくうさい『みがきあらあみはなかご「うんか」』)¥990,000。右上/精緻な手仕事は、見れば見るほどに圧倒される。二代 田辺竹雲斎『壺型花籠』(にだいたなべちくうんさい『つぼがたはなかご』)¥1,760,000。左下/ときにはアートピースといえる傑作もすぐ目の前に。世界中のコレクターが憧れる巨匠・飯塚琅玕齋の超絶技巧が光る『蓬壺』(ほうこ)(共箱、落とし付き)¥4,950,000。右下/期間ごとに展示が変わる中央のスペース。4月1日(水)までのイベントは、「春の楽園 -真珠織と彫刻家具-」。時計の針を模した回転式の什器には、樹齢1000年以上の霧島杉を使用。

この夏は、伝統の技と精神を継承する現代作家の展覧会も


さらに現代作家のサポートも、「アーツアンドカルチャー」の軸のひとつに。7月からは、国内外で活躍する、4人の竹工芸家によるイベントが行われます。伝統の技と精神を受け継ぎ生み出される、今の時代だからこその作品の数々は、文化のこれからの発展を予感させ、新しい世代や海外の人々にも知ってもらえる機会になりそうです。

長い歴史の中で日本人の生活と結びついてきた竹は、素材そのものが文化の象徴。今回の展覧会において「アーツアンドカルチャー」では、「竹工芸」という美しい伝統文化が継続し、次世代へと発展する場として提案していきます。この空間でしか得られない、新感覚の美と文化の体験を、味わってみてはいかがでしょう。

研ぎ澄まされた個性と技術が光る注目の現代竹工芸家をご紹介

◾️磯飛節子(いそひせつこ)

『白錆千筋組花籃「叢林」』(しらさびせんすじくみはなかご そうりん)高さ21.5×幅20.5×奥行き20.5㎝、落とし付き、価格未定

現代的で独自の感性が、日本のみならず、アメリカをはじめ海外でも高い評価を受ける作家。竹そのものの色を生かした花籃は、草むらを表現した意匠なのだそう。節の部分をランダムに配することで、端正な形に奥行きを生み出しています。

◾️飯島正章(いいじままさあき)

『厨子』(ずし)高さ26×幅20×奥行き12㎝、価格未定

竹伐からひご作り、染めに至るまで自身で行う作家が、仏像や経典などを納める厨子を制作。外側の編み目には、6色に染め分けた竹ひごが使用されています。規則的な編み方を不規則な色使いで行うことで、立体感が生み出されて。扉を開けた際の、内側の美しさも感動的。

◾️大木淑恵(おおきとしえ)

『花籃「明けの星」』 高さ35×幅20×奥行き20㎝、落とし付き、価格未定

飯塚琅玕斎の次男で人間国宝の飯塚小玕斎(いいづかしょうかんさい)の最後の弟子として指導を受けたという経歴が。斜めに曲げた竹ひごを連ねて稜線を表現する「稜折」(たかおり)という技法が得意で、明け方に星が消えていく姿を、しなやかなラインで表しています。

◾️本田青海(ほんだせいかい)

『網代編手堤籠』(あじろあみてさげかご)高さ32×幅21×奥行き11㎝、価格未定

日本伝統工芸展において数々の賞を受賞する、細やかな作風が特徴の若手実力派作家。人の体のラインに合うよう、ふっくらとした曲線を意識したという手提げ籠は、バッグとしてだけでなく、花器にしても素敵です。極薄の竹ひごを使用していて、実際に手にしたときの、あまりの軽量感にも驚きです。

Information

「現代竹工芸家 四人展」(仮)
2026年7月2日(木)〜15日(水)
営業時間:11時〜19時 無休
場所:東京都中央区銀座4丁目5-11 和光 本店地階 アーツアンドカルチャー
電話番号:03-3562-2111(代表)
公式ウェブサイトhttps://www.wako.co.jp/

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和樂web編集部


撮影/岩田安史(touq) 構成/湯口かおり、古里典子・遠藤智子(和樂)
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※『和樂』2026年4・5月号 美術展カレンダーに誤りがありました。P.224で紹介しました、福岡県・久留米市美術館で開催中の「美の新地平ー石橋財団アーティゾン美術館のいま」の入館料は、正しくは一般1,500円となります。お詫びして訂正いたします。
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