人々の関わりがつくる「居場所」
「InSitu2」は、東京、ミュンヘン、北京のエスパス ルイ・ヴィトンを結ぶプロジェクト。各都市に根差したアーティストらを迎え、東京では能や落語から、音楽、文学、映画、ものづくりまで、多彩な催しを展開しています。
東京のテーマは「居場所」。パフォーマンスやトーク、ワークショップなどを通じて、アーティストと来場者が交流し、思い思いの時間を過ごします。人々の関わりや創作活動の積み重ねによって、ひとつの空間が少しずつ「居場所」へと変化していく。その過程も本企画の見どころです。

空間構成は、日本の若手建築家コレクティブ「GROUP」が担当。人のスケールを超えて拡大された空間で、来場者はテーブルの下やカーテンの裏、襖の陰などに思い思いに集う。
イベントのない時間にも、本を読んだり、畳に寝転んだり、その場に集う人と交流したりと、わが家のようにくつろいで過ごせます。
会期後半には、彫刻家の飯田竜太氏と小さな部屋をつくる子ども向けワークショップも。小説家の朝吹真理子氏は、朗読に加え、山陽堂書店の店主・遠山秀子氏とのトークで表参道の歴史や記憶に迫ります。さらに、Login.jpによるDJライブセッションや、蓮沼執太氏と田中堅大氏によるジャムセッションも予定されています。

落語や短歌など、言葉の世界に親しむ催しも
会期中には、言葉を通して「居場所」に触れる催しも。11月17日(火)の「表参道落語会」には、桂枝之進氏が登場します。クリエイターとの協働や現代的な新作落語の創作など、落語の楽しみ方を精力的に発信する桂氏。今回は「居場所」を起点に、高座を務めます。
演者と観客、それぞれの中に描かれる噺の世界も、自分だけの「居場所」。落語を通して、今回のテーマに触れる催しです。

「表参道落語会」2026年11月17日(火)18:30~19:50、要予約。

高座に先立ち、同日17:00~18:15に「落語リスニングパーティー」を開催。カジュアルな雰囲気の中、解説付きで落語を楽しめる。
11月26日(木)18:00~19:30には、歌人の穂村弘氏による「短歌の夕べ」(要予約)も。『万葉集』から現代短歌まで、その面白さを語るトークに加え、希望者は作歌セッションに参加できます。お題の下の句「ためらいながら近づいてゆく」に合わせて上の句を考え、一首をつくります。短歌に初めて触れる人も参加できるプログラムです。
山階彌右衛門、最終日の特別演能
会期最終日の11月27日(金)には、観世流シテ方・山階彌右衛門氏による特別演能が行われます。
上演の場となるのは、会期を通じてアーティストと来場者が形づくる「居場所」。いけばなや俳句、楽器など、催しの痕跡が少しずつ重なる空間で、最終日の公演を迎えます。
能舞台は、構造が厳格に定められ、さまざまな抽象的な意味が託された場所です。今回は、その伝統的な舞台を離れての上演。表参道に現れた「居場所」に、能楽師は何を見いだし、どのような舞を生み出すのでしょうか。

演目の後には、山階彌右衛門氏本人による解説も予定されている。

「演能」2026年11月27日(金)18:30~20:00、要予約。
多彩な芸術文化に触れながら、思い思いの時間を過ごす。訪れる人々の交流や創作活動を通じて、会場は日々新たな表情を見せていきます。鑑賞する、参加する、あるいは静かにくつろぐ。表参道に生まれた「居場所」で、芸術との自由な関わり方を見つけてみてはいかがでしょうか。
「InSitu2 – Ibasho (居場所)」開催概要
会期:2026年10月24日(土)~11月27日(金)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
開館時間:12:00~20:00(会期中無休/入場無料)
※11月27日(金)は17:00閉館。アクティビティにより開館時間が変更となる場合があります。
予約:ルイ・ヴィトン LINE公式アカウント内のミニアプリで、各アクティビティの詳細確認・予約ができます。
※満席の場合も、キャンセルなどにより空きが出ることがあります。最新の予約状況をご確認ください。
公式サイト:https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/detail
トップ画像/(左)エスパス ルイ・ヴィトン東京の夜景(2026年)、(右)エスパス ルイ・ヴィトン東京での展示風景(2026年)/ (C)Louis Vuitton

